2018年は2冊のBLコミックスが刊行に!
『home』&『エロティクス・インサイド』の見どころは!?
――デビュー単行本だった『ストレンジ』に続き、今年2018年には2冊の新刊が出ましたね。初のBL単行本『home』の、「孤独な男×小犬系男子」は、先生の好きな要素を詰めこんだという感じでしょうか?
つゆき 私の好きな要素でもありますが、担当さんと話して盛りあがったものがかたちになっています。「home」1話のラスト、辰巳が成長した澄晴を抱きしめ「昔からかわいくてしかたがない」と答える部分は、特に描きたいと思っていたシーンです。
――『エロティクス・インサイド』は、完璧な優等生ながら裏のある上影森、チャラく見えて面倒見のいい唐竹のカップルのバランスにまずグッときて。さらに、上影森を取りもどそうとする道生、それを邪魔する和ヶ原の関係も読みごたえがありました。あとがきで「このふたりをもっと描きたくなった」と書かれていましたが、描くご予定は?
つゆき ありがたいことに、スピンオフについては担当さんともお話をしたのですが、今はほかのお仕事を進めている最中なので、未定の状態です。お手紙でも触れていただくことが多いので申しわけない思いもあるのですが、和ヶ原と道生を愛していただけていることがとてもうれしいです。
――『ストレンジ』では、単行本収録の「AFTER」でキャラクターたちのその後がちらりと見られてうれしかったです。今でも、彼らのストーリーをふと考えることはありますか?
つゆき 『ストレンジ』の世界はつながっているつもりでいますので、涼二・本庄と上田野・大滝の高校生組が出会うといいなあと思っています。あとは成人した澄と稔とか、想像が膨らみます。
――ぜひ、いつか描いていただきたいです!
では、最後に読者の方へのメッセージをお願いします。
つゆき 初めて本を手に取ってくださった方も、いつも読んでくださっている方も、本当にありがとうございます。たくさんの方に支えられていることを、日々よく感じています。今後も愛情をこめて描いていきたいと思います!
――ありがとうございました。
『ストレンジ』
つゆきゆるこ リイド社
(2017年5月12日発売)
取材・構成:粟生こずえ