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東村アキコ『東京タラレバ娘』インタビュー オサレカフェで女子会してる勘違いで臆病な悩めるタラレバ娘のお前らに告ぐ……東村先生はあなたたちの味方です☆

2016/05/23


悩める読者の声を聞き、東村先生が伝えたいメッセージ……
「まずは大衆酒場へ行け」

――読者からは、倫子たち3人に、どうなってほしいという声がくるんですか?

東村 それが、ファンレターはいっぱいくるんですけど、みんな悩み相談が多いんですよ。「コミックス読みましたけど、私の場合は~」みたいな。今のアラサーの考え方がわかるので、ありがたいんですけどね。そういう意見を聞いていて思うのは、一度ドンッ!と恋に落ちないと、今の女の子は結婚までいかないってことですね。

――妥協しないということですか?

東村 たとえ1年で破局したとしても、自分が映画の主人公になったような、うっとりするような恋愛を経験したいと思っている。それがないと妥協で結婚したとしても、退屈してつまんない人生になっちゃう。だから最近は「恋をしてほしい」という考え方に変わってきました。

「出会いがない」と嘆くより、恐れずレッツ☆コミュニケーションだタラ! 恋? しちゃって、しちゃって♪

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――そういう恋愛をするのは、結婚以上に難しいのでは?

東村 物理的に出会いの場を増やすしかないですよね。年間10人としか出会わないより100人のほうが確率はでかい。だから個室居酒屋でバーニャ・カウダを食っているような女子会がムダだと言っているんです。だったら、隣にサラリーマンが座っている大衆酒場に行ったほうがいい。

――先生は常々、「女子会をやるのにカフェで高いご飯を食べたくない」とおっしゃっていますものね。

東村 カフェとか個室居酒屋で話していることは「いい男いないよね~」でしょ。それって別にLINEでやればいいじゃないですか。わざわざ集まって1皿1,000円もする料理を食べながらやらなくてもいい。せっかくの希少なプライベートの夜は、「もしかしたらステキな人が街にいるかも……」という気持ちで出かけたほうがいい。それなのに「女子会も楽しいんですよー!」ってみんな言う。「楽しいかもしんないけど、彼氏が欲しいんじゃないの?」ってことです。だから、あえて言っているんです。

オシャレカフェに夢見るアラサーシングル女子たちへ、東村先生からの厳しいひと言(これも優しさです)

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――大衆酒場にこだわるのはなぜですか?

東村 チェーンの居酒屋は席が離れているんですけど、大衆酒場はコの字型のカウンターだったり、相席になるようなことが多かったり、ふれあいが多いんです。私が30歳くらいの時、大衆酒場に行って女子2人で飲んでいて、男性から声をかけられなかったことなんて一度もないですよ。横から「これ頼みすぎちゃったから食べない?」みたいな。そういう交流が100%あるんですよ。
「そこで理想の人を見つけろ!」と言ってるんじゃなくて、見知らぬ男性とのトークをスッとできるようになっておくのも大事じゃないですか。

――女子会も年に1回くらいならいいけど……って、とこでしょうか。

東村 同窓会とか誕生会とか、スペシャルな場なら全然いいけど、定例化してんじゃねーよ、と。
先回りして言っておくと、これからタラレバ娘は叩かれ期に入ります。「また女の子たちを怖がらせて!」みたいな。でも、意地悪で言っているわけではなくて、「老婆心ながら『結婚したいと言っているなら、こうしたら?』と提案しているのよ」って思ってもらえるとうれしいなーとは思います。

このタラレバ娘たちに輝く未来はあるのか!? 笑顔の明日はくるのか……!?

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次回、『このマンガがすごい!2016』にランクインした『かくかくしかじか』や、現在好評連載中の『美食探偵 明智五郎』『雪花の虎』などについてもうかがったインタビューを公開予定! 
東村先生のマンガ制作秘話がたっぷり明かされます! 更新は6月上旬予定。こちらもぜひチェックしてください!

取材・構成:奈良崎コロスケ

単行本情報

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