人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WEB」の大人気コーナー。
今回お話をうかがったのは、遠藤浅蜊先生とマルイノ先生!
ソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」のなかで起きる、16人のキュートな魔法少女たちによるシビアで過酷な戦いを描いた『魔法少女育成計画』。
「このマンガがすごい!WEB」でのコミカライズ連載&TVアニメ放送で今まさに大注目の本作について、著者の遠藤浅蜊先生とイラストレーターのマルイノ先生にインタビューを実施した!
インタビュー第1弾では本作の誕生秘話や制作にいたる裏話までたっぷりとうかがうことができた。
インタビュー第1弾はコチラ!
【インタビュー】遠藤浅蜊×マルイノ『魔法少女育成計画』対談インタビュー! 今明かされる、まさかの初期アイデア! 「魔法少女の学校で生徒たちがじつは食料として生きるディストピア系学園もの」だった!?
今回は、常人離れした身体能力と可憐な容姿、そして特殊能力を備えた「魔法少女」の設定キャラクターデザインについて深く掘り下げるとともに、現在「このマンガがすごい!WEB」で連載中のマンガ『魔法少女育成計画F2P』と、いよいよ放送が迫るアニメについて直撃した!
一人ひとりが主人公!
個性派ぞろいなキャラクターたちの創作秘話と2人のこだわり
――作品に登場する魔法少女たちはどういう形で生まれるのでしょう? 描きたいお話にあわせて考えるのか、それとも先に魔法少女の設定を考えてからお話を考えるのか。
遠藤 両方のケースがありますね。ストーリー展開の都合で生まれるキャラクターもありますし、魔法少女ありきで話の展開を考えるケースもあります。何より重視しているのは、魔法少女単体の魅力、一人ひとりが主人公になれるような存在じゃなければいけない、ということです。
――外見から決められるんですか? それとも性格から?
遠藤 どちらもですね。ほかにも、まず魔法の能力ありきで、というのもありますよ。
――考える時に大切にされていることは? このシリーズの魔法少女としてのこだわりとか。
遠藤 ありません。逆に、こだわらずに枠を広くとることを意識しています。いろんなバリエーション、いろんなモチーフ、いろんな魔法……という感じで、なるたけ幅を広く、と。
――マルイノ先生は、この作品に登場する魔法少女たちをデザインする時に注意されていること、こだわっているポイントだとか、ルールがあればお聞きしたいです。
マルイノ 私も単純にまず、全員が表紙を飾れる、だれが表紙になってもいいデザインにすることを心がけています。あとは戦っている時に見栄えのいいようにすること。それから、フィギュアにした時に映えるようにすることですね。
――立体になった時の見え方を意識されているんですか?
マルイノ はい、そこは絶対ですね。
――珍しくないですか? イラストレーターの方って、どちらかというと立体としての整合性よりも、平面での見栄えを優先される方が多い印象がありますが。
マルイノ 魔法少女は絶対に動いた時にかわいくないとダメ、という意識がありましたね。この作品だと、特にそうなのかもしれないです。
――ファンシー系もいれば、忍者など個性的なモチーフのキャラもいる。基本的にひとり一系統に近いじゃないですか。バリエーションを描きわけるのはたいへんでは?
マルイノ 逆に枷がないので、少し変わったものを描いても「こういう魔法少女もいる」という感じで受け入れてもらえるので、苦ではないんですよね。いくらでも出せる状態というか(笑)。
――マルイノ先生からアイデアを出されたキャラはありますか?
遠藤 デザインをほぼお任せしたのは何キャラかありますね。『魔法少女育成計画restart』のラピス・ラズリーヌはマルイノさんにお願いしました。もともと発注する時もざっくりしたお願いのことが多くて。「探偵モチーフです」とか、「青いキャラでお願いします」とか(笑)。
マルイノ 「忍者で」とか「制服で」とか(笑)。
――「制服で」は、けっこうアバウトですね(笑)。
マルイノ スノーホワイト(『魔法少女育成計画』の主人公)なんですけどね(笑)。
遠藤 ちなみに7753(ななこさん)は「スノーホワイトとは違う制服で」とお願いして、そうしたら学ランのデザインが来て(笑)。私も担当さんもあれはびっくりしましたね。