2005年12月8日に秋葉原の小さな劇場「AKB48劇場」でデビューしたAKB48。
デビューから11年、2017年3月現在でシングル47曲を発表、その楽曲の数だけ衣装がある――ということで、3月25日に初の衣装本が発売された。
衣装の掲載総数は、なんと1102着! AKB48ファン、アイドルファン必見の衣装本『AKB48 衣装図鑑 放課後のクローゼット』を紹介したい。
1stシングル「桜の花びらたち」から
最新シングル「シュートサイン」まで
シングル全47曲の衣装をコンプリート!
2005年にリリースされたインディーズ1stシングル「桜の花びらたち」から、今年3/15(水)にリリースされた小嶋陽菜のラストシングル「シュートサイン」まで、『AKB48 衣装図鑑 放課後のクローゼット』には、デビューから11年の間で発表されたシングル全47曲の衣装が収録されている。
「桜の花びらたち」の頃は、プロデューサーの秋元 康氏が副学長を務めていた京都造形芸術大学の学生がデザインしていたというが、その後、現在までずっと衣装のデザインと制作を担当しているのは、「オサレカンパニー」の衣装クリエイティブディレクター・茅野しのぶ氏。『AKB48 衣装図鑑 放課後のクローゼット』では、茅野氏が手がけたデザイン画と全曲解説を掲載しているので、その曲、その衣装の誕生背景までがわかるようになっている。
インディーズ2ndシングル「スカートひらり」やメジャー1stシングル「会いたかった」など、制服のイメージが強かったデビュー当時を経て、初の「選抜総選挙」で前田敦子が1位を獲得し、センターを務めた13thシングル「言い訳Maybe」では、その後のAKB48のビジュアルイメージを牽引する赤チェックの衣装が登場。
また、“神7”なる言葉も生まれたこの頃は、1曲の衣装でも、キャラクターに合わせてすべて違うデザインがなされていた。
16thシングル「ポニーテールとシュシュ」では、オリジナルでつくられたという水着の衣装と、タイトルにもなっているシュシュが話題に。
大島優子が初のセンターを務めた17thシングル「ヘビーローテーション」では、その後もたくさん登場するナポレオン風衣装が印象的。
チャイナ服風衣装に身を包んだ22thシングル「フライングゲット」では、ミュージックビデオ撮影の直前に茅野氏が自ら中国で生地を調達したという逸話もあるという。
そして、指原莉乃が初のセンターを務めた32thシングル「恋するフォーチュンクッキー」、41thシングル「ハロウィン・ナイト」のディスコ調楽曲に合わせたギラギラの衣装など、わたしたちの頭にその曲と衣装がリンクして記憶されているというのが、AKB48の衣装のすごさでもある。
“あの時代”の“あの衣装”を
未来をになう次世代メンバー総勢42人が着用!
『AKB48 衣装図鑑 放課後のクローゼット』は衣装のカタログには終わらない。
「言い訳Maybe」や「ヘビーローテーション」など、曲を聴けばその衣装までもが浮かぶ“あの時代”の“あの衣装”を、未来をになう次世代メンバーが着用して、撮りおろし撮影を敢行した。
「ポニーテールとシュシュ」を宮脇咲良が、「制服が 邪魔をする」を向井地美音が、そして「希望的リフレイン」を小栗有以、倉野尾成美、市川美織の3人が、それぞれ東京の街なかでロケ撮影を行った。意外な曲とメンバーの取り合わせがあるので、どの曲をどのメンバーが着ているのかを想像するのも楽しい。
AKB48の11年分の歴史が詰めこまれた
衣装の技術とアイデア
オサレカンパニーがこれまでに手がけたAKB48の衣装の総数は、なんと約3万着。
普段、CDのジャケットやミュージックビデオなどで目にする衣装はそのほんの一部でしかない。コンサートやテレビの歌番組で披露される“衣装の早替え”の秘密や、AKB48の衣装の代名詞ともいうべき赤チェック衣装のコレクション、じゃんけん大会をより盛り上げる工夫を凝らした造形衣装など、初めて誌面掲載することで明らかになったオサレカンパニーの技とアイデアの数々。
ステージ上では一瞬しか見ることのできない衣装にもいっさいの妥協はなく、メンバーと楽曲を最大限に引き立てるために考え抜かれた衣装には、感動すら覚える。
また、メンバーの最後のステージをきらびやかに演出する卒業ドレスも収録。前田敦子、大島優子、高橋みなみ、島崎遥香らの卒業ドレスを、そのエピソードとともに紹介している。
ぜひ、本書を「記憶の栞」として、当時のメンバーや楽曲の思い出をファンのみなさま同士で語り合っていただきたい。
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TJ MOOK『AKB48 衣装図鑑 放課後のクローゼット ~あの頃、彼女がいたら~』
宝島社 ¥1,400+税
(2017年3月25日発売)