第4位(78ポイント)
『正しいスカートの使い方』 位置原光Z
『正しいスカートの使い方』
位置原光Z 白泉社
著者の欲望が「これでもか!」と詰めこまれたであろう、注目の短編集は、『アナーキー・イン・ザ・JK』『お尻触りたがる人なんなの』で話題を集めた、著者・位置原光Zの渾身の最新作!
読者からは前作よりもエロ度がパワーアップしたとの声も!? 女子高校生たちのたわいない日常……に見せかけたギリギリアウトなエロス。それだけじゃない、どこか胸をくすぐる女の子たちのかわいさ、そしてテンポよい会話劇に、中毒になること間違いなし! ……って、アレ? これオンナ編ですよね? いやいや、もちろん女性も夢中になっちゃいますって!
オススメボイス!
■熟成されているけどクドくなく、かといってマンネリでもない。いつ読んでもおもしろい。位置原光Zはずっと読んでいられる(太田和成/TSUTAYA BOOK STORE 五反田店 コミック担当)
■クセが強いけどクセになるおもしろさ。会話とシチュはエロいんだけど直接的なエロさはなく、それでもにじみ出る変態的なエロにはリビドーを感じざるをえません(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)
第5位(56ポイント)
『非合法アンダーランド』 西塚em
『非合法アンダーランド』
西塚em 実業之日本社
青いリボンをつけた黒髪セーラー美少女は、その日災難にみまわれてた。授業中にケータイを鳴らしてしまったり、デザートの苺を落としてしまったり、自作ポエムを宿題といっしょに提出してしまったり……。そんな少女の目の前に、奇妙なUMA(?)が現れて……?
幼虫とホラーが好きなアングラ系水彩画家・西塚emによる、まるで図鑑のような新感覚コミック&イラスト集。なんと全ページフルカラーで、美しく怪しげな植物と生物たちの“共生”にあなたも魅入られてしまうかも……。
オススメボイス!
■めくるめくフルカラーの素敵な本の世界へ。イモムシ……などが苦手な方はダメかもしれませんが美麗イラストをぜひ見ていただきたい(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店 店長)
■全ページカラーの美麗かつあやしいあるイラストは、毒のある草花や、きのこ、そしてイモムシの目白押しなので、苦手な人には読むのが難しいかもですが、いずれかに、すこしでも興味のある人にとっては必読本。特にイモムシの、あのムチムチした体やポテッとした足にひそかにかわいさを感じている人、損はさせない、ぜひ読んでほしい(ホシ/ごきげんノベルス 編集)
第6位(50ポイント)
『美人が婚活してみたら』 とあるアラ子
『美人が婚活してみたら』
とあるアラ子 小学館クリエイティブ
「結婚したい…」美人で仕事もデキる女・タカコも気づけば、アラサー、彼氏なし。
しばらく不倫の恋しかしてこなかったタカコが心機一転、「本当に好きな人との落ち着いた生活」を求め、婚活サイトに登録するのだが、そこで待っていたのは……。
「は? サクラ!?」
人生順風満帆と思っていた女性が直面する、年齢のカベ、体力の衰え、社会的なリアル。何より今までロクな恋愛をしてこなかったことにまったく気づけなかった自分自身。このハートに間髪なく刺さる鋭さは「さすが、とあるアラ子!」といわざるをえない。第1巻以降もなかなかハードな遍歴をかさねているタカコ。今後にも目が離せない。
オススメボイス!
■負け美女のリアル婚活迷走劇は爆笑&応援せずにいられない! あくまでヘタウマタッチのゆる~いコメディのなかで「婚活」を通してかいまみえる、現代のジェンダーの諸問題を浮き彫りにしてみせるバランスも絶妙(井口啓子/文化系ライター)
■コンセプトがまず興味をそそられるが、マンガとしてのデキも秀逸。たんなる「やってみた」系で終わらず、婚活女子のリアルな悩みや迷いが伝わってくる。おもしろい(ツクイヨシヒサ/マンガ評論家)
■『東京タラレバ娘』にたいする正統なアンサー作品だと確信しております(奈良崎コロスケ/博奕・マンガ・映画の3本立てライター)