世界の名探偵・ホームズがゲームやマンガで暗躍していた!?
イギリスの小説家、サー・アーサー・コナン・ドイルが生み出した世界の名探偵「シャーロック・ホームズ」。
1887年にコナン・ドイルが『緋色の研究』でホームズを登場させて以来、今日に至るまで、数々の出版社から翻訳本や翻案などが出版されています。幼少の頃に図書館や書店で、ホームズによるめくるめく謎解きの世界のすばらしさに触れた人も多いのではないでしょうか。
そんな数々の難事件を解決していくホームズと相棒のワトスンの名コンビは、書籍だけにとどまらず、映画やテレビドラマはもちろん、ゲームソフトやトレーディングカードの題材になったりと、様々な形で現代でも楽しまれています。
そのなかでも、古書店やオークションでしか入手できないレア本や、もはや推理すらしてないゲテモノ作品、さらにはぱっと見では意味不明な言葉、みみずののたくったような文字で書かれた本など、ホームズにまつわるオモシロ作品がひそかに出回っているのです!
たとえば……
ホームズがHなコミックで×××!?
本来は男性であるホームズとワトスン。
しかし!百合好きのみなさんに朗報です! 山咲梅太郎の『蒸気王神話伝説 Lady ワトソン』(メディアックス/1996年)では、なんと2人が女の子の設定に!
パツキン美女のホームズに、純朴な黒髪おさげガールのワトスンが、夜のおともをしちゃうんです……!
そのほか、おなじみのレストレード警部や、マイクロフト(ワトソンの姉になっている!)をはじめ、なぜかライヴァル役として蒸気仕掛けのサイボーグ(!?)のルパンまでも登場。
さらにホームズの最大の宿敵・モリアーティにいたっては、”いにしえの錬金術が生んだ最強の人造人間”というトンデモ設定に!
妖魔たちを率いる魔王でもあるモリアーティは、「全宇宙にハーレムをつくること」というスケベすぎる計画を企てているらしい。
……ツッコミどころが多すぎてもはや、いいぞ、もっとやれ!状態ですね!
アメコミのあのキャラクターがホームズと対決!
アメコミキャラのなかで外せないキャラクターのひとつである、バットマン。
クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』3部作が日本でもヒットするなど、根強い人気を誇っています。
そんなバットマンとホームズは、『ディテクティヴ・コミックス』創刊50周年記念号で、夢の共演をはたしているのです!
どんな表紙かというと……なんと、バットマンが出ているコミックスをホームズがながめ、その肩越しにバットマンが説明しているという、超かっこいい構図!
しかもバットマン、さりげなくホームズの右肩に手を置いてやがる!
さらにアメコミの世界では、バットマンの宿敵・ジョーカーとホームズが時代を超えて対決するエピソードや、『ヴィクトリアン・アンデッド シャーロック・ホームズVSゾンビ』というゾンビファンやシャーロッキアンにとってもうれしい(?)世紀の対決が実現!
これこそアメコミなのです!
ファン垂涎の秘蔵グッズがぞくぞくと……!
そしてじつは、そんなもろもろのおもしろメディアミックスの数々を集めに集めた、『シャーロック・ホームズ 秘宝の研究』が刊行されることになりました!
ホームズ研究の第一人者にして、ホームズ関連本の蒐集家としても名高い、作家の北原尚彦氏による、ホームズのマニアックすぎる珍本&奇書コレクションをまとめた書籍なのです。
エロマンガやアメコミにとどまらず、飛び出す絵本やトレーディングカード、さらにはアメリカの人気SFドラマ、『スター・トレック』のフィギュアなどなど、超レアグッズも多数収録!
なかでも、イギリス発の人気ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』のグッズページは圧巻です!
アメコミ版『SHERLOCK』は映像そっくりな絵柄が目にも楽しいですが、じつはこのアメコミ版、同じ巻でも、表紙違いのものが何種類もあるんです!
約200点にも及ぶ、メディアミックス作品を紹介している本書は、見ごたえたっぷり!
さらに、そのなかから”カラーで見る奇本・珍本”を、巻頭カラーで紹介!
シャーロッキアンだけでなく、『SHERLOCK』からハマった方でも楽しめる本となっておりますので、シーズン4の放送前に、本書でホームズの世界にどっぷりとひたってみるのはいかがでしょうか?
刊行にあたり、著者の北原氏から特別コメントをいただきました!
『シャーロック・ホームズ 秘宝の研究』
宝島社 ¥690+税
(2017年6月24日発売)