第7位(72ポイント)
『ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~』 宮崎克(作) 吉本浩二(画)
『ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~』
宮崎克(作) 吉本浩二(画) 秋田書店
“マンガの神様”とまで呼ばれる『ブラック・ジャック』の作者・手塚治虫を、彼に接した人たちへの綿密な取材を通じて、あくまでもひとりの人間として描く濃厚なマンガ・ドキュメンタリー。
『このマンガがすごい!2012』オトコ編で1位を獲得、多くのマンガレビューでも大きな支持を得た作品の最終巻。ラストも手塚の神性と人間性の間を描き、最後の最後までファンの魂を揺さぶり続けました。
オススメボイス!
■もちろんどの巻も読みごたえがあるのですが……完結巻、最終話の手塚治虫先生の「バカヤロー! お前何やってんだ!!」という一喝はたまらなく響きました。単行本が出るまで雑誌を破いてとっておくということを久しぶりにしました。この先の人生、間違いなく何度も読み返すだろうと思います(粟生こずえ/編集・ライター)
■「人間・手塚治虫」をさまざまな関係者の証言をもとに描いた話題作がついに完結! 吉本浩二さんの泥臭く熱いタッチが見事にハマって最後まで楽しめた。今月には吉本氏が勝新太郎を描いた新作も発売予定ということで、こちらも楽しみ。この異人シリーズ!?続けてほしい!(井口啓子/フリーライター)
■「マンガの神様」と崇められがちな手塚治虫の底知れぬ人間臭さを、泥臭いまでの絵柄でこってりと描いたドキュメンタリー・マンガ。手塚治虫という人物のおもしろさをぞんぶんに堪能させてくれる。これが最終巻(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■手塚治虫伝説を丁寧につむいだ作品の最終巻は、2人の娘たちの視点が加わり、さらに別の角度から「巨人」の姿が浮き彫りになりました。本作を描き切った吉本浩二先生の新作は、勝新太郎……! これも楽しみです(梅本ゆうこ/ブログ「マンガ食堂」管理人)
■最後まで、今まで知らなかった「手塚治虫」を描き切ってくれた(soorce/オヤジマンガ系ブロガー)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!
第8位(64ポイント)
『ストレッチ』 アキリ
『ストレッチ』
アキリ 小学館
社会人の慧子と大学生の蘭はルームシェアで共同生活を送っている。互いに看病しあったり、映画のDVDを観たり、時には合コンに行ったり……。
ゆったりした日常ストーリーのあいまに実用的なストレッチシーンが組みこまれた、不思議なテイストが注目されました。
オススメボイス!
■先輩と後輩2人の女の子が微妙な距離感を保ちつつおくる日常を描いたマンガ。なにか訳がありそうでなさそうな、なにか起こりそうで起こらなそうな感じが非常にヤキモキします。タイトルにもあるように作中でストレッチをする描写があるのですが、別にストーリーにはまったく必要のない要素であるところもよいです(ゴロー/AV男優)
■こころと身体のほぐしかたを実践的に解説しながら、物語がしっかり裏側で構成されているのがすばらしい。ぜひ監修をつけて、本格的なストレッチ教本としても機能してほしい作品(たまごまご/ライター)
■滲み出る百合臭が半端なくて萌えに萌えます(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)
■のんびりした同居生活の影に見える不安が読み手を飽きさせない。実用性も兼ねているが物語も逸品(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)
第9位(58ポイント)
『いぶり暮らし』 大島千春
『いぶり暮らし』
大島千春 徳間書店
元バーテンダーのフリーター・巡と現役カフェ店長の頼子は、一緒に暮らし始めて3年目のカップル。2人がゆっくり過ごせる日曜日、彼らは家庭用の燻製鍋で、さまざまな食材を燻すことに凝っている。
とにかくなんでもかんでも燻しまくる、というテーマのニュータイプ食マンガが話題を呼びました。
オススメボイス!
■「燻製」をテーマにした作品。燻製とは、待っている間も料理の一部という空気感を見事に表わしています(杉村啓/料理漫画研究家)
■またまたゼノンから「グルメ」コミック登場です。皆様も「いぶり暮らし」はじめませんか?(旭屋書店 なんばCITY店 平田/旭屋書店 なんばCITY店 コミック担当)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!
第9位(58ポイント)
『運命の女の子』 ヤマシタトモコ
『運命の女の子』
ヤマシタトモコ 講談社
女刑事と大量殺人犯の息づまる取調室、苦い初恋の呪縛から逃れられない青年、世界を救う使命を背負った少年たちの冒険譚……。
青年誌、女性誌、BL誌と幅広く活躍する作者の長編読み切り3編が、どれも秀逸だったと支持されました。
オススメボイス!
■BLから青年誌まで幅広く活躍する著者の非凡さを再確認できる中編集。サイコホラー、ラブストーリー、ファンタジー……。作風こそ違えど、いずれも女(人間)の怖さをじわじわとあぶり出してゆく。その巧みなストーリーテリングは山岸凉子を彷彿させるうまさ! まだまだ引き出しを隠し持っていそうな作家さんですね(井口啓子/フリーライター)
■「無敵」はこの夏一番寒気がした短編。イヤな物を見せつけられながら、ページをめくる手が止まらない(KT./漫画と装丁のブログ「良いコミック」管理人)
今回のアンケートに協力してくださった皆様方
粟生こずえ(編集者・ライター)【URL】/ アキミ(ブログ「ボーイズラブを読む!」管理人)【URL】/ 麻野昌三(「わんだ~らんど」なんば店 店長)【URL】/ 旭屋書店 なんばCITY店 平田(「旭屋書店」なんばCITY店 コミック担当)【URL】/ 井口啓子(ライター)【URL】/ いけさん(ブログ「いけさんフロムエル」管理人)【URL】/ いづき(ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)【URL】/ 稲垣高広(ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)【URL】/ いのけん(麻雀マンガブログ管理人)【URL】/ 今村方哉(レコード会社勤務)/ 卯月鮎(書評家・ゲームコラムニスト)【URL】/ 梅本ゆうこ(ブログ「マンガ食堂」管理人)【URL】/ 太田和成(「あゆみBOOKS」五反田店 コミック担当)【URL】/ 大西祥平(マンガ評論家)/ 小田真琴(女子マンガ研究家)【URL】/ かーず(「かーずSP」管理人)【URL】/ kaito2198(海外翻訳者)【URL】/ かとうちあき(「野宿野郎」編集長(仮))【URL】/ 門田克彦 よるのひるね/よるひるプロ(古本カフエ的店舗と復刻出版など)【URL】/ 紙屋高雪(ブログ「紙屋研究所」管理人)【URL】/ 加山竜司(フリーライター)【URL】/ 川原和子(マンガエッセイスト)【URL】 紀伊國屋書店 新宿本店(書店員)【URL】/ 稀見理都(エロマンガ家インタビュアー)【URL】/ 恭文堂 コミッククラフト店 早川博志(書店員)【URL】/ 倉持佳代子(京都国際マンガミュージアム研究員)【URL】/ KT.(マンガと装丁の紹介ブログ「良いコミック」管理人)【URL】/ 劇画狼(マンガ始末人)【URL】/ 小林美姫(フリーエディター、ライター)【URL】/ ゴロー(AV男優)【URL】/ 境真良(国際大学GLOCOM客員研究員)【URL】/ ササナミ(ブログ「雑食商店街3373番地」管理人 兼 書店員)【URL】/ さすらい(ブログ「(怒りの以下略)」管理人)【URL】/ 四海鏡(石ノ森章太郎ファン)【URL】/ 東雲騎人(イラストレーター)/ 白峰彩子(書誌屋)【URL】/ 杉村啓(料理マンガ研究家)【URL】/ 杉山陽一(COMIC ZIN 秋葉原店コミックバイヤー)【URL】/ すけきょう(「ポトチャリコミック」管理人)【URL】/ soorce(オヤジマンガ系ブロガー)【URL】/ 竹下典宏(「まんだらけ」コンプレックス 店長)【URL】/ たまごまご(ライター)【URL】/ 塚本浩司(コミック・同人誌専門書店「COMIC ZIN」商業誌部門責任者)【URL1】【URL2】【URL3】/ 辻真先(ミステリ作家・アニメ脚本家)【URL】/ トシ(書店員)/ 永田希(書評家、「Book News」運営)【URL】/ ナデガタ(ブロガー)【URL】/ 奈良崎コロスケ(雑食系ライター)【URL】/ 八戸(4コマレビューブログ「素晴らしい日々」管理人)【URL】/ 浜波孝至(「BOOKSなかだ」魚津店 営業担当)【URL】/ 福丸泰幸(「喜久屋書店」漫画館京都店 店長)【URL】/ フラン(ブログ「フラン☆Skin」管理人)【URL】/ 南信長(マンガ解説者)/ 宮川元良(「恵文社」バンビオ店 店長)【URL】/ 宮本直毅(ライター)【URL】/ 宮脇書店 本店(コミック担当)【URL】/ もみちゃん(大手インターネットカフェ コミック担当)/ 森田真功(ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)【URL】/ 八尾美映子(「三省堂書店」神保町本店 コミック担当)【URL】/ 山内康裕(「マンガナイト」代表)【URL】/ 山脇麻生(ライター&編集者)【URL】/ 吉田アミ(音楽・分筆家)【URL】/ 吉村和真(「京都精華大学」国際マンガ研究センター センター長)【URL】/ りる(感想系ブログ「空夢ノート+」管理人)【URL】/ わしじゃよ(「とらのあな」商品化バイヤー)【URL】/ 渡辺水央(ライター)/ 和智永妙(ライターたまに編集)/
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