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宝生舞が『ぼくらの勇気 未満都市』撮影現場に!! KinKi Kidsと久々の再会!!【B級ニュース】

2017/07/19


複雑化する現代。
この情報化社会では、日々さまざまなニュースが飛び交っています。だけど、ニュースを見聞きするだけでは、いまいちピンとこなかったりすることも……。
そんなときはマンガを読もう! マンガを読めば、世相が見えてくる!? マンガから時代を読み解くカギを見つけ出そう! それが本企画、週刊「このマンガ」B級ニュースです。

今回は、「『ぼくらの勇気 未満都市』続編放送!」について。


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『ぼくらの勇気 未満都市 DVD-BOX』
二木結希、小原信治(脚本) 堂本光一、堂本剛ほか(出演) バップ ¥10,000+税
(2017年7月19日発売)

あの『ぼくらの勇気 未満都市』が帰ってくるッ!
『ぼくらの勇気 未満都市』は1997年に日本テレビ系列で放映された連続テレビドラマで、KinKi Kids(堂本光一、堂本剛)の2人が共演したことでも大きな話題となった。
放送終了から20年後の今年、KinKi Kidsデビュー20周年特別企画として、続編の『ぼくらの勇気 未満都市2017』がスペシャルドラマとして放映が予定されている。
作中の「20年後、またこの場所で会おう」というセリフが、まさに実現したのだ!

1997年版の『ぼくらの勇気 未満都市』でヒロインを務めたのが元女優の宝生舞さんだ。
2015年には一般社団法人「映像コンテンツ権利処理機構(aRma)」がまるで「たずね人」であるかのように情報提供を呼びかけたことでも話題になったことは記憶にあたらしい。
先週、現在は芸能活動を引退されている宝生さんが『ぼくらの勇気 未満都市2017』の撮影現場を訪れたことが公式アカウントでツイートされると、かつてのファンが騒然となったのである。

さて、『ぼくらの勇気 未満都市』は、微生物「T幕原型」によって大人が死滅した町を舞台に、生き残った未成年たちがサバイバルを繰り広げるウイルス・パンデミックもの。
公式サイトのあらすじ紹介によると、「T幕原型ウイルス」が蘇ったのではないか、ということがストーリーの肝となるようだ。
といったわけで今回は、『ぼくらの勇気 未満都市2017』放映を記念し、愛すべきウイルス・マンガを特集する。
愛されるよりも愛したいんですよ、エンセリオ(マジで)!

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『はたらく細胞』 第1巻
清水茜 講談社 ¥600+税
(2015年7月9日発売)

ウイルスと戦うマンガとして筆頭にあげたいのは『はたらく細胞』だ。
人間の体内の細胞を擬人化した作品であり、白血球や赤血球が活躍する。人体に侵入してくるウイルスは、さながら特撮ヒーローものの悪役のように描かれ、その代表例が第3話(第1巻収録)に登場するインフルエンザウイルスだ。
われわれの体を守るために必死に戦う細胞たちが、愛おしくなることは必至である。
なお、本作は「このマンガがすごい! 2016」オトコ編では第7位にランクインした人気作であり、今月2日にはスペシャルアニメ映像が公開された。
ということは……、いずれアニメ化もするのではないかと期待が膨らむ。

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『終末のハーレム』 第1巻
LINK(作) 宵野コタロー(画) 集英社 ¥580+税
(2016年9月2日発売)

「少年ジャンプ+」で好評連載中の『終末のハーレム』も、ウイルスが舞台設定に大きな影響を及ぼしている。
主人公の水原怜人は、難病治療のためにコールドスリープに入った。だが、5年後に目を覚ますと、新種の「MKウイルス」によって男性の99.9%が死滅していた。
「地球上でもっとも貴重な資源」となってしまった怜人は、出会う女性すべてから子づくりを懇願されるという近未来型エロティック・ハーレム・サスペンスだ。
童貞の妄想をフルブーストしたような設定だが、バリエーション豊かなヒロインたちの魅力が男性読者の心と股間を鷲掴みにし、第1巻は「このマンガがすごい!WEB」2016年11月のオトコ編ランキングで第7位に入った。
作品の性質上、メイティング(エロシーン)は必須であるものの、審査の厳しいiOSアプリではたびたび公開が停止の憂き目に遭っているが、それでもめげずに読者に愛とエロとサスペンスを提供し続けている。

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『藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編』 第1巻
藤子・F・不二雄 小学館 ¥1,600+税
(2010年9月24日発売)

“ゾンビ映画の父”ジョージ・A・ロメロがつくりあげた現代ゾンビ(感染する、人を食う)は、リチャード・マシスンの小説『アイ・アム・レジェンド』(旧邦題『吸血鬼』もしくは『地球最後の男』)に大きな影響を受けている。
このマシスンの小説にインスパイアされた藤子・F・不二雄の「流血鬼」は「マチスン・ウイルス」によって吸血鬼に感染していくので、いわば「日本最初のゾンビ的マンガ」と位置づけてもいいだろう。
なお、このロメロ型の感染ゾンビは、世界中のエンターテインメント業界で、さまざまな発展を遂げてきた。

その最新型にしてエクストリーム進化形ともいえるのが『ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画』(インカ帝国)だ。
原因不明の未知の「RAPウイルス」に感染したものは、ラッパーになってしまうッ!
そしてラッパーはだれ彼かまわずラップバトルを挑むようになり、負けたものに噛みつく習性がある。こうしてRAPウイルスは爆発的に広がり、日本は地獄のクラブハウスと化したのであるッ!!
なにしろラッパーは、仲間(マイメン)からのリスペクトによって肉体的ダメージが回復してしまうので、ラッパーを倒すにはラップバトルで勝つしかない。
ウイルスマンガのニューカマー『ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画』は、現在LINEマンガにて連載をドロップ中だッッ!

『ぼくらの勇気 未満都市2017』は、いよいよ今週7月21日(金)に放映される。
期待に胸がパンデミック寸前の方も多いことだろう。
20年ぶりの物語の続きをぜひ楽しんでもらいたい。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

単行本情報

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