毎月その月に読むべき新刊マンガをランキング形式でお伝えする月間ランキング。
7月20日には【8月の「このマンガがすごい!」ランキング】「オトコ編」と「オンナ編」(※6月刊の単行本対象)が発表されました!
トップ10には惜しくもランクインしなかったものの、「このマンガがすごい!」が誇るランキング選者たちがオススメするマンガを、熱い推薦コメントとともに紹介するのが、こちらの番外編です。
あなたが見逃していた作品があるかも!?
さっそく6月刊のおススメマンガをご紹介!
「このマンガがすごい!」ランキング選者が選ぶ、
6月刊のオススメマンガをピックアップ!
『ROUTE END』中川海二(集英社)【Amazon】
オススメボイス!
■特殊清掃という人の死の痕跡をクリーニングする、独特の題材。どことなく閉塞感が漂う雰囲気、連続殺人事件のミステリアスさ、暗いんだけども惹きつけられる魅力を感じた(かーず/個人ニュースサイト「かーずSP」管理人)
■シリアスなストーリー、特殊清掃という特殊な職業設定に興味を惹かれるが、登場キャラクターのぶっとび方がすごくて度肝を抜かれる(太田和成/TSUTAYA BOOK STORE 五反田店 コミック担当)
■殺人・事故・自殺・孤独死などにより遺体が放置されて汚れた部屋。それを清掃しもとどおりにする特殊清掃業の世界を描いた職業マンガとして、まずは興味深い。それに加え、優れたサスペンスの醍醐味も堪能できる。登場人物の心の動きや抱えているものがしっかりとストーリーに溶けこんでいるのもいい(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
『リウーを待ちながら』朱戸アオ(講談社)【Amazon】
オススメボイス!
■現代を舞台にしたパンデミック作品。未知の細菌などは登場しない、現実に起こりうる物語、なのがよりおそろしい(山本浩平/まんだらけうめだ店コミックスタッフ)
■ローカルFM局のパーソナリティがその地域について「美しい水! 美しい空気!」と繰り返ししゃべっている。その言葉はある時点まで真実だったが、次第に不穏さが深まっていくなかでイヤ~な皮肉に聞こえてくる。この地域で生じたある病気の歴史が語られ、その病気を題材にした有名な小説が映りこんだりもして、テーマへのアプローチの仕方にうならされた。読みごたえのあるアウトブレイクものだ(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
『ギャルごはん』太陽まりい(白泉社)【Amazon】
オススメボイス!
■その名のとおり、ギャルと食べものの合わせ技。両方とも個別にはジャンルとしてすっかり定着していますが、「合わせ技にする手があったか!」と新鮮な気持ちで読めました。家庭科をうけもつ青年教師が、学校で一番のギャルと名高い女子高生と2人きりの料理研究部を立ち上げる。ギャルっ子が無防備にぐいぐい距離をつめて先生をあわてさせる一方、まっすぐ向きあってくれる先生の生まじめさがギャルをドキッとさせる……。関係性の振り子が楽しいです(宮本直毅/ライター)
■とにかく主人公がかわいい。ギャルのマンガが増えてきているが、『ギャルごはん』の出現でさらに増えていきそう(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店 店長)
『大上さん、だだ漏れです。』吉田丸悠(講談社)【Amazon】
■エロい好奇心がダダ漏れな大上さん。ダダ漏れでもそれを受け止め、よりお互いを理解しあおうとなる展開がとてもピュアですばらしい! みんな、もっとエロに素直になろう!(稀見理都/エロマンガ研究家)
『ハヤテのごとく!』畑健二郎(小学館)【Amazon】
オススメボイス!
■もう13年にもなるんですね。そりゃ私も年をとりますわ……。アニメ化、映画などのメディアミックスをはじめ、あらためてマンガというサブカルチャーについて考えさせられるきっかけを与えてもらえました。背表紙も「最後はこの終わり方か!」ってびっくりさせられました(でも99巻とはつながらないかなあ)(なみかわみさき/物書き)