そんななか、ぼさぼさの髪によれよれのスーツがトレードマークの所轄の刑事、渡部は、自殺として処理された女性システムエンジニアの死を他殺ではないかと疑い、独自に調査を続けていた。「なぜ、独断で捜査を続けるのか」と問う香坂に、「勘だ」と応える渡部。
捜査に勘は必要ない。重んじるべきは理論だ。そう信じていた香坂だが、なぜか渡部の「勘」が気になってしまう。
それは香坂自身、少しずつ、「理論」一辺倒の捜査だけでなく、自身の直感や勘にも目を向けるようになっていたからでもあった。「もしや、この事件には裏があるのではないか?」 同じ疑念を抱いた香坂と渡部は、再捜査に踏みきる。
やがて捜査は警視庁をも巻きこむ大規模なものになっていく。捜査を進めるうえで香坂は“警察内部の闇”に直面し、衝撃の真相も明らかになっていく――。
キャリア組とノンキャリア組。理論と勘。所轄と警視庁。信頼と裏切り。敵と味方。複雑に交錯し、加速度的に刺激を増していく刑事たちの人間ドラマに刮目せよ!
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<文・片山幸子>
編集者。福岡県生まれ。マンガは、読むのも、記事を書くのも、とっても楽しいです。