毎月その月に読むべき新刊マンガをランキング形式でお伝えする月間ランキング。
先日、10月20日には
【11月の「このマンガがすごい!」ランキング】「オトコ編」と「オンナ編」(※9月刊の単行本対象)が発表されました!
しかし、注目の作品はこれだけではありません! トップ10には惜しくもランクインしなかったものの、「このマンガがすごい!」が誇るランキング選者たちがオススメするマンガを、熱い推薦コメントとともに紹介するのが、こちらのコーナーです。
あなたが見逃していた作品があるかも!?
さっそく9月刊のおススメマンガをご紹介します!
「このマンガがすごい!」ランキング選者が選ぶ、
9月刊のオススメマンガをピックアップ!
『サーカスの娘 オルガ』山本ルンルン(KADOKAWA) 【Amazon】
オススメボイス!
■いつだって山本ルンルンの作品には、少し胸が痛くさせられるものがあって、少し胸をあたたかくさせられるものがある。その「少し」であるようなところ、ささやかであると感じられることのなかに何よりも生きていく強さや大きさがつまっているところに絶対の魅力を覚えるのである。本作も同様、絵柄を含め、メルヘンだなあ、と思わされる。一方、打ちのめされるほどに厳しい現実が目の前に立ちふさがっているからこそ、けっして希望を手放してはならないのだというパラドックスを見事につかまえている(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
■大人のおとぎばなし。孤児としてサーカスに引き取られた娘・オルガの淡い恋と成長の物語。綱渡りの芸人として身を立てることを決めたオルガのひたむきな情熱と、貴族の息子・ユーリィとの淡い身分違いの恋がせつない。デフォルメされた特徴的な絵柄はひねりのある物語と相乗効果を成し、独自の世界観を確立している。ひとクセありつつも人情味あふれるサーカス団員たちとの交流も、小気味よくエンターテイメントとして絶妙(ぶち猫/ブログ「ぶち猫おかわり」管理人)
『保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜』栗山ミヅキ(小学館) 【Amazon】
オススメボイス!
■「少年サンデー」期待の新連載。「サンデー」読者の9割は非モテ読者なので(偏見)、モテたくてがんばりながらも空まわりするエヴァンスへの共感度は高いと思われます! あと、フィービーとのお互い素直になれない、すれ違いラブコメもいいです(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)
■「カッコつけモテ」という一点突破ながらも、毎回あの手この手で笑わせてくれるので安定して楽しめる。最近の「サンデー」はこういうひとつのアイデアを広げる作品に長けており、どこを楽しめばいいかがわかりやすい(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
『キング・オブ・アイドル』若木民喜(小学館) 【Amazon】
オススメボイス!
■「アイドルもの+女装っ子」というどこを見ても「かわいい」しかない絵づくり。第1巻はキャラ紹介、序盤ですけど、これからの展開を期待させるワクワクに満ちている(かーずSP/個人ニュースサイト「かーずSP」管理人)
■最近のマンガには、もはや自然に「オトコの娘」がいても全然異常じゃないほど、認められてきた日常キャラとなっているが、女の子にしか見えない外見でありながらの、あのフル○ッキ度が少年誌としては斬新な設定。彼の今後の個性の変貌が気になるところ(稀見理都/エロマンガ研究家)
『テセウスの船』東元俊哉(講談社) 【Amazon】
オススメボイス!
■重大事件の加害者家族が背負う苦しみが影を落とすサスペンスストーリー。主人公の運命は? 事件の真相は? という興味に惹かれて、先へ先へと読み進めたくなる。話がもっと進行していくなかで「テセウスの船」というタイトルがどういう意味を成していくのか楽しみだ(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
『A子さんの恋人』近藤聡乃(KADOKAWA) 【Amazon】
オススメボイス!
■アートが好きなんじゃなくてアートが好きな自分が好き、それの何が悪いの?って、他人を肯定する大人が描かれていてグッときた(永田希/書評家、Book News運営)
『天竺熱風録』伊藤勢(画)田中芳樹(作)(白泉社) 【Amazon】
オススメボイス!
■インドの空気と臭いが吹きつけてくるようで、コミカライズを超えた熱気を感じさせてくれる(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)