第4位 謎のおじさん「フクノカミ」が島の人々を狂わせる!
『ゴールデンゴールド』堀尾省太
『ゴールデンゴールド』第1巻(既刊3巻)
堀尾省太 講談社
イエス・キリスト、ゴータマ・シッダールタ・七福神仏様など、世の中にはいろんな神様がいるけれど、堀尾省太先生の『ゴールデンゴールド』で登場するのは、「フクノカミ」よ。
主人公の琉花が海でたまたま拾ってしまったこの「フクノカミ」、本作の舞台である寧島に住んでいる人たちの間では、異様に耳たぶは長くて、片手のない小さいおじさんに見えるけれど、じつはお金を呼ぶすごい神様なの!
どうすごいかって、これまで10年もの間閑散としていた琉花のおばあちゃんの民宿が、突然予約でいっぱいになったり、経営していた商店の品がすべてなくなるくらい繁盛してしまうほど!
しかし、このことをきっかけに、おばあちゃんはお隣さんの家を民宿の別館にしてしまい、さらには商店をコンビニにさせてしまい、島の人々の反応も変わってきてしまうの。
ナゾの神様の思し召しひとつで、人間がこんなにも様変わりしてしまうなんて、やっぱり神様ってこわいわ……!
第5位 「あの宗教」にハマってしまったら最後……!?
『ママの推しは教祖様 ~家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話~』しまだ
『ママの推しは教祖様 ~家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話~』
(ヤングエースUPにて連載中)
しまだ KADOKAWA
日本の法律では、信仰の自由が定められているからこそ、キリスト教や仏教、神道など様々な宗教が存在しているわ。
現在、「ヤングエースUP」にて、WEBで隔週連載されている本作は、著者のしまださんのお母様が「新興宗教」にハマってしまうお話よ。
ことあるごとに教祖様のDVDを流そうとしてくるお母様と、あくまで客観的に、そしてなかば興味本位でその世界について知ろうとするしまださんのやりとりがコミカルに描かれているわ!
お母様いわく、私たちは「人生をチャレンジするために生まれてきた天使」という存在であり、魂の父と母は、教祖様なんですって。
でもしまださんは、勝手に会員になっていたうえに、宗教合宿にも参加させられ、拍手喝采の教祖様の公演を聞いても全然動じないの……!
しまだ家のクリスマスはなにをしているのかしら……
やだっ、ワタクシったら、いつの間にか新興宗教のことで頭がいっぱいになってしまってるわ……!
番外編 「聖なる夜」といえばやっぱり……
『やれたかも委員会』 吉田貴司
『やれたかも委員会』 第1巻
吉田貴司 双葉社
「もしかしたら、あの時、あの人とヤレたかもしれない……」
自分のこれまでの恋愛遍歴を振り返った時、だれしも一度は考えたことがあるはず……!?
番外では、気になるあの子やカレとの甘く切ないひとときを能島明・月満子・パラディソの3人が「やれた」もしくは「やれたとは言えない」の札を上げて判定する『やれたかも委員会』を紹介するわ!
巨大掲示板でであった女の子と居酒屋で盛り上がったのち、彼女の家付近までいったあの日、クラブで知り合ってキスまでいったのに、運悪くホテルがあいついで満室だったあの夜、文化祭準備でいっしょになった同級生の男子と、2人っきりで外のベンチに座ったあの帰り道……。
「もしかしたらヤレたかもしれない」というギリギリのラインを攻めるような男女の生々しいやりとりに、恥ずかしながら、ワタクシとっても興奮しちゃった!
さらに、職場の女の子がクリスマスにサンタのコスプレをしてきて、カラオケでいい雰囲気になるも、「ヤレない夜」を過ごしてしまった男性も登場。
やっぱりクリスマスは特別な日だから、ワタクシとしては、帰りたくなくなるようなひと言をカレにはいってほしかったわっ。
……あら? そういえば、清いクリスマスを送ってもらうために「聖なる」マンガを紹介していたのに、だんだんと関係ない方向にいってしまったわ……!
ごめんあそばせ☆