長く買っているマンガ単行本。ふと並べて表紙を見てみると、そのデザインのなかに、今後のストーリー展開が隠されていたり、なにか規則性があったり……ということに気づいた経験、ありませんか?
今回は、マンガ単行本を買う楽しみのひとつでもある、デザインに注目!
マンガと、その単行本の装丁を、ブログ 「良いコミック」で紹介しているKT.さんに、次巻の単行本デザインが気になるオススメのマンガ、3作品をうかがいました。
[※2013年から2014年9月に発売されたマンガ単行本のなかから選出をお願いしています]
KT.さんイチオシの3作品!
『聲の形』大今良時
『聲の形』第5巻
大今良時 講談社 ¥429+税
(2014年8月16日発売)
耳の聞こえない女の子といじめっこの男の子の別れと再会、そして青春の物語。いま一番説明が必要のない作品という気がします。
本作は、新刊の表紙に毎回ときめく作品でもあります。
タイトルや作者名の位置は固定、人物も主役2人の横並び定位置。背景には、その巻の内容に合った場所がチョイスされています。それは2人の記念写真のようでもあり、既刊を並べてみると2人の思い出が積み重なっていくようにも感じられます。
夏祭りの情緒があふれた5巻が、特にお気に入りです。
7巻で完結すると聞いていますが、笑みがこぼれるような表紙にできるような結末になることを願っています。
『亜人』桜井画門
『亜人』第4巻
桜井画門 講談社 ¥590+税
(2014年5月7日発売)
『このマンガがすごい!2014』で「オトコ編」の第3位にランクインした本作も、毎巻のカバーデザインが気になる作品です。
人と同じ姿を持ちながら、いくら殺しても死なない生物「亜人」。この作品の表紙には、「亜人」たちが自らの能力で具現化させた怪物が描かれています。
1巻1キャラでタイトルは2文字、と要素は非常にシンプルですが、その見せ方には毎回ひねりが効いています。
まず、亜人の基本系となるミイラのような姿のキャラを、1巻でお披露目。大きく裂けた口が特徴となるキャラを引き立たせるべく、その顔を大胆な構図で大きく配置したのが2巻。3巻では、蛇のように頭の潰れたキャラが登場しますが、表紙ではあえてそこをぼかして不気味さを演出しています。続く4巻はパワータイプのキャラなので、直球のファイティングポーズが迫力あり。
今後、新刊が出るごとに、すごい存在感を持った並びになりそうです。
『累』松浦だるま
『累』第3巻
松浦だるま 講談社 ¥571+税
(2014年5月7日発売)
くちづけで相手の容姿を奪うという、エロティックな能力を軸にしたホラーサスペンス。
する側とされる側、女性2人の唇にフォーカスを当てた、官能的で不気味なカバーデザインになっています。主人公がカメラ目線で、今まさに唇を奪う瞬間を見せつける、そんな特殊な縛りの構図が3冊続いており、並べると壮観です。
装丁を担当している有限会社ハイヴの久持正士さんは、『惡の華』や『暗殺教室』、『せっかち伯爵と時間どろぼう』など、次がどう来るのか楽しみになるようなカバーデザインをいくつも手がけられている方です。
続く4巻ではどう魅せてくれるのか、期待は高まります。
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