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【7月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】だれかに引かれたレールの上を歩く人生なんてクソくらえだ!! 己の道を突き進む主人公に胸アツ!

2015/06/22


第4位(158ポイント)

『ヒストリエ』 岩明均

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『ヒストリエ』
岩明均 講談社


『寄生獣』の作者・岩明均が描く、古代オリエント世界を舞台とした歴史マンガ。
主人公・エウメネスは、フィリッポス王率いるマケドニア軍のギリシア遠征に従うも、アテネの将軍・フォーキオンに撃退されてマケドニアに帰還する。

約2年ぶりの最新巻では、マケドニア対アテネ・テーバイ連合軍による「カイロネイアの戦い」が描かれます。
久しぶりの新刊、そして読者の想像を超える急展開に大興奮です。

オススメボイス!

■アテネを訪れたエウメネスにまさかの出会いが。こういう意外な喜びこそが、長期連載を追いかける醍醐味だと思っています(犬紳士/養蜂家)
■物語そのものが大きく動いたわけではないが。しかし、大きく動いてきた物語がひとつの収束を見せたことに感動させられる巻である。ここでいう物語とは、個人単位の小さな歴史や運命と言い換えてもよい。圧倒的に巨大な歴史と運命とを描き続けている作品だが、そのなかに単なる駒にはとどまらない人間の息づかいがしっかりと宿らされていることを、改めて実感する(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
キャラ一人ひとりに歴史がある大河ドラマ。ある人物の再登場と過去の回想が胸を熱くした。次が出るのはいつだろう(マキタマキナ/(成年)漫画愛好家)
■ようやく出たよ! でも、なんか完結するまで生きていられるかちょっと不安になってきました(笑)(稀見理都/美少女コミック研究家)
■序盤がここにつながってくるとは! カイロネイアの戦いも始まり、さらに加速の予感(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)
■全世界待望の『ヒストリエ』は2年に1回しか紹介できない意味でも、とにかく読むべき作品です。ただただ圧倒されるだけです(kaito2198/海外翻訳者)
■「これ、どういう話だっけ……?」と前巻のつながりを忘れてるのも一瞬のこと。あっという間に違う時空へ連れていかれるような筆致はさすが。めちゃくちゃ気になるところで終わっているので、また続きが読めるのはだいぶ先かなー……というのだけがツラい(大黒秀一/エンタメ系ライター)

第5位(130ポイント)

『ヴォイニッチホテル』 道満晴明

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『ヴォイニッチホテル』
道満晴明 秋田書店


太平洋南西に浮かぶ小島・ブレフスキュ島にある、小さなホテル。
元インテリヤクザの青年・クズキと、じつは魔女のメイド・エレナを中心に、元覆面・レスラーの支配人・ウメダや、麻薬中毒の漫画家・ハラキ、悪魔に魂を売った殺人鬼・スナークらが織りなす愉快で不穏な群像劇。

同時多発的に発生する個性豊かな登場人物それぞれのドラマが、一気に収束していく完結巻。
著者特有のあっさりしたクロージングながらも、ある種のハッピーエンドを予感させる幕引きの秀逸さが高い評価を受けたようです。

オススメボイス!

■南国の小島のホテルで繰り広げられる不思議でユーモラスな群像劇もついに完結。終始居心地のよい作品だった(KT./マンガと装丁の紹介ブログ『良いコミック』管理人)
■この巻で完結。このマンガほど死亡フラグをちゃんと回収した作品はなかったですねぇ……。最後はあっけないと思ってしまいましたが、大団円ってことでよかったですね(種村理沙/「KYTIMKYM」管理人)
■作者初の長編完結。すべてのエピソードがキレイに着地し、非常に美しいラストが待ってました。全3巻、この先何度も読みなおすことでしょう(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
■気づいたら9年も連載していた作品。少しの謎が残った終わり方も、毒があってかわいらしい(マキタマキナ/(成年)漫画愛好家)
■ショートマンガの魔術師が3巻ぶんのショートで紡いだ物語もついに完結。血なまぐさいけどハッピーエンド! 濃厚な完結巻でした(ササナミ/ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員)
■南国リゾートと、クトゥルフ神話と、ヤクザ。人って死ぬんだなーという物悲しさとやりきれなさあふれる今作も、半笑いのまま見事に終了。余韻の残る気持ちいいラストでした(たまごまご/ライター)
■旅には終わりがあり、寂しさもともなうけれど、ホームに帰ったときにそれは宝物になる、そんな作品となりました(黒鈴/電子書店スタッフ)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!

第6位(98ポイント)

『四月は君の嘘』 新川直司

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『四月は君の嘘』
新川直司 講談社


母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生は、傍若無人だが個性的なヴァイオリニスト・宮園かをりとの出会いによって、人生が再び疾走し始める。

東日本ピアノコンクール本戦を目前に病状が悪化したかをりと、彼女を想い、またも苦しむ公生……。必死にもがき苦しむ2人をかたずをのんで見守った感がある完結巻は、涙なしには読めないとの声が多数寄せられています。
音楽と青春というテーマが最後まで打ち出されて迎えたエンディング。緻密な演奏描写が話題となったアニメも、高評価を後押しするかたちとなりました。

オススメボイス!

■ついに完結! 涙なしには語れない……(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店店長)
■想いが胸に響いてきて、泣きたくなるようなマンガだった。掛け値なしの名作です(ふな/ブログ「はてなで語る」管理人)
■完結巻。タイトルにある「嘘」が、ついに明かされます。この作品がきっかけでクラシックに興味を持った読者も多いのではないでしょうか。実際に作品を聴きながら読むとより世界に浸れますよ!(宮脇書店本店/コミック担当)
■この巻で完結。演奏シーンは圧巻のひと言ですね。最後は悲しい終わり方でしたけど、コレも含めて「嘘」だったのかな……っと思ったり思わなかったり(種村理沙/「KYTIMKYM」管理人)
■ストーリーは王道といえば王道、だけど圧巻だった! ラストがアニメと並走していたことも印象的(和智永妙/ライターたまに編集)
■以前から物語を手紙で締めるというのは夏目漱石の『こころ』を筆頭に小説でもマンガでも存在していたが、この作品は別格。ひとりになれる場所で読んで思う存分泣いてください(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!

単行本情報

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  • 『弟の夫』第1巻 Amazonで購入
  • 『岡崎に捧ぐ』第1巻 Amazonで購入
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