キスのその先
水元 ローラ　宝島社　￥594
2014年4月24日発売

2004年に「別冊マーガレット」でデビューした水元ローラの初コミックス。ファッション誌「CUTiE」（宝島社）に、2010年から2011年にかけて連載された「ハツタイケン」を改題し、描き下ろし1本を加えて構成されたものだ。

タイトル通り“キスのその先”にある“ハツタイケン”にまつわるオムニバス。10代の女の子たち（CASE11のみ男子）が戸惑いながらも、どうにか初エッチに至るまでの姿をリアルに描いている。
連載当時「CUTiE」読者に熱烈な支持を得て、短期連載の予定が急きょ延長されたという。

初エッチのきっかけは十人十色。様々なシチュエーションで一生に一度のあの瞬間を描く

作者独特のタレ目ヒロインはみなかわいらしく、学生服や私服はもちろん、下着までオシャレで、目に楽しい。
肝心の“くんずほぐれつ”に関しては、予想以上に踏み込んで描写しており、すでにキスのその先どころか、はるか先まで来ちゃったようでドキドキさせられる。

基本的には、大好きな彼と紆余曲折＆試行錯誤を重ねながら、初エッチを成功させる展開で、悲惨なケースは皆無。甘酸っぱいあのころを思い出したい方や、エッチそのものに憧れを抱いているティーンにオススメしたい。

初エッチの心得を語るのはすでに“卒業”した子。すっかり先輩ヅラだが彼女もまた、同じような悩みをちょっと前に、乗り越えたばかり