『サーガ』ブライアン・K・ヴォーン (作)、フィオナ・ステイプルズ (画)、椎名ゆかり (訳)(小学館集英社プロダクション)【Amazon】
ヒーローコミックスがどうしても中心になるアメコミ市場で、「コミックを読まない人たちがコミックを読むようになる作品」として旋風を巻き起こした作品。宇宙全体を敵にまわしても異民族間の愛を貫ぬこうとするカップルと、それをめぐるエイリアンたちの物語だが、第1章からして完成度が非常に高く、ナレーターの正体がわかった瞬間、物語の先を知りたくなる構造になっている。アートもまるで現代からとったような現実味とSF・ファンタジー異世界感を絶妙なバランスで成立させている(Captain Y/ブロガー)
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『ドードーマ』白石純(徳間書店)【Amazon】
全面を木と壁で覆われた国が、じつは巨人の内部だった……という驚愕展開からスタートするダークファンタジー。これからどうなるかわからないハラハラドキドキ感に満ちている。ちょっと昭和テイストの入った懐かしい雰囲気もただよう作風も好きです(奈良崎コロスケ/博奕・マンガ・映画の3本立てライター)
『ハル×キヨ』オザキアキラ(集英社)【Amazon】
咬ませ犬の躍動という個人的なツボを捉えてきた巻でした(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
『今日のノルマさん』ふかさくえみ(竹書房)【Amazon】
はじめて学校に通う箱入り娘の目線から描かれる、学園生活が瑞々しくて素敵(ナデガタ/漫画感想ブログ管理人お名前/肩書き)
『放課後カタストロフィ』平尾リョウ(画), 猪原 賽(作)(小学館クリエイティブ)【Amazon】
恐怖の大王ちゃん、というネーミングセンスにやられた。大王ちゃん、カワゆす(加山竜司/フリーライター)
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『恋と怪モノと生徒会』白石ユキ(小学館)【Amazon】
女子の妄想力が全面に飛び出していてたいへんよいと思います(浜波孝至/BOOKSなかだ魚津店営業担当)
『逆流主婦ライフ』イシデ電(KADOKAWA)【Amazon】
これみよがしな心情描写は皆無。タッチもあくまで軽妙かつサラリとした日常スケッチ風。なのに、誌面のはしばしから、彼女たちの水面下の焦りや苦悩が透けてしみ、やがてドロリとあふれ出す。そのうますぎる語り口とどんでん返しの鮮やかさは、ドラマ『世にも奇妙な物語』にも通じる感じ。家事ダンドリマンガとしても楽しい(井口啓子/文化系ライター)
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『透明なゆりかご』沖田×華(講談社)【Amazon】
一読してあまりの衝撃に言葉を失う。自身の無知を恥じるとともに、凡庸な自らの日常を奇跡ように感じる。産婦人科を舞台に繰り広げられる、きれい事でない、ぎりぎりの命のやりとりは、読者にひと言ではいい表すことのできない感情を、強く強く喚起することだろう。できるだけ多くの人に読んでほしい作品(小田真琴/女子マンガ研究家)
『銃夢火星戦記』木城ゆきと(講談社)【Amazon】
「銃夢」「銃夢 Last Order」と続いての本作の主人公・ガリィの幼少時代の回想からはじまります。今の姿からは想像もできない火星で暮らすひ弱なガリィ。弱いながらも強く暮らしていく姿が描かれています。ここからどのように展開していくのか非常に期待が持てる作品になっています(ゴロー/AV男優)
『あやかし和菓子屋本舗』モリノ(KADOKAWA)【Amazon】
妖怪と和菓子という和風な組み合わせでおくるハートフルコメディ。『夏目友人帳』にも通ずるような優しさ感じられるストーリーに、心癒されました(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
『マリア』吉沢潤一 (画)、井口達也 (作) (秋田書店)【Amazon】
レディースが題材なのにどこかほのぼので味わい深い。原作者も認める奇才・吉沢潤一先生の描写力が光ってます(ササナミ/ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員)
『おかあさんとごいっしょ』逢坂みえこ(講談社)【Amazon】
ジャンル的には毒親もの?この手の作品は、実話ベースだと暗さと不毛さが漂いがち。しかし、こちらは、娘の側にある問題もさらっと描きつつ、後味がやさしい。もう少し長く読みたかった(和智永妙/ライターたまに編集)
『エリア51』久正人(新潮社)【Amazon】
ちょっと今回は“いい話”のターン? 基本的に命の危機が続く作品ではあるけど、たまにはハートフルな話も悪くありません。ハートフルといっても、ドライなタッチなのでさっぱりしてますし(大黒秀一/エンタメ系ライター)
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