注目度No.1!?
「このマンガがすごい!WEB」が誇るランキング選者に協力いただくアンケート集計をもとに決定される、毎月恒例の「このマンガがすごい!」ランキング。今月のランキングは……。
オンナ編第1位は、産婦人科院に勤める著者のエッセイ『透明なゆりかご』。
続いて、『アオハライド』咲坂伊緒の新作、約20年もの新聞連載を経て完結したファミリーマンガがランクインするなど、どの作品も見逃せないっ!
さっそく記事をチェック!
(2015年10月1日~10月31日発売作品を集計)
第1位(130ポイント)
『透明なゆりかご』 沖田×華
『透明なゆりかご』
沖田×華 講談社
高校で看護学科に進学した著者は、母親のすすめで産婦人科院の見習い看護師として働くことに。
出産や中絶といった様々な体験を通じて、生まれ出る生命の尊さをうたう。
著者の実体験に基づく、ともすれば重くなりがちなリアリティを独特の絵柄で淡々と、しかしドラマチックに描いて高い評価を受けました。
オススメボイス!
■産婦人科は命の誕生以外にもたくさんの物語があります。女性の方はぜひ読んでください。(平田/旭屋書店なんばCITY店 コミック担当)
■第2巻もすばらしかった。出産という人生の大イベント(産む側にとっても産まれる側にとっても)から多様なドラマを描き出す作者の筆致は、客観的でありながらとても温かい。全エピソード号泣必至。(小田真琴/女子マンガ研究家)
■最近ドラマ化された『コウノドリ』と同じく“命”をテーマとした作品。命の誕生の瞬間は、胸が高鳴ります(穂高茉莉/楽器店店員)
第2位(122ポイント)
『思い、思われ、ふり、ふられ』 咲坂伊緒
『思い、思われ、ふり、ふられ』
咲坂伊緒 集英社
運命の出会いを信じる夢みがちな由奈と、シビアな現実的恋愛観の朱里は、同じマンションに住んでいたことが縁で友だちになる。
朱里と幼なじみの和臣の少女マンガみたいな関係をうらやむ由奈は、朱里の弟・理央に出会ってひと目ぼれしてしまい……。
イマドキの女の子を体現したかのような2人の主人公と、2人の男子がおりなす恋愛模様。
今いちばんノっている少女漫画家による最新作は、超正統派少女マンガとしてさっそく読者を魅了しています。
オススメボイス!
■……毎回1巻で心つかまれるんだよなぁ、咲坂先生の連載は。違う性格の男女4人がこれから織りなすであろう甘酸っぱい恋のあれこれに、今から期待で胸膨らみまくりです(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
■この時期ならではの価値観のぶつかりあいと成長、さらにドキドキの恋愛模様に期待大。(和智永妙/ライターたまに編集)
■これからの4人の恋が気になります(宮脇書店本店/コミック担当)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第3位(84ポイント)
『あたしンち』 けらえいこ
『あたしンち』
けらえいこ KADOKAWA
よくも悪くも大雑把で節約志向の母、無口でマイペースな父、シャイでナイーブな中学生の弟・ユズヒコに囲まれて生活する立花家の長女・みかんの、平穏だったり、ドタバタしたりの毎日を描く。
20年近くに長期にわたって日曜朝の風物詩となっていた新聞連載マンガの最終巻。
終了を惜しむ声が多数ありました!
オススメボイス!
■ああ終わっちゃうのね……。楽しいお隣さんが引っ越してしまうような気持ちです。長い間、日常への鋭い指摘をありがとう!(和智永妙/ライターたまに編集)
■最終巻。国民的マンガでありながらも極めて個性的な一家を描いてましたね。あるあると「こんな親どこにもいねえよ」が無理なく同居している稀有な作品。炊きこみご飯を食べたあとの茶碗にスポーツドリンク入れて飲んでいるJKっているか?(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!