アニメ化、映画化でさらなるファンを増やし続ける『アオハライド』。多くの読者の胸をときめさせる恋愛マンガはどのように生まれるのか？ さらに、作中に登場するハプニング・キスの意外な真実が明らかに!? 今回も必読のインタビュー後編、スタート！

前編はコチラ！
咲坂伊緒『アオハライド』インタビュー前編　ときめきがとまらない！青春を忘れた大人たちもアオいハルに乗っかれ!!
コチラの記事でも『アオハライド』ランクイン！
胸キュン必至！　女子がときめく“壁ドン”ベスト１０　【このマンガがすごい！編集部が勝手に選ぶ】

咲坂伊緒

東京都出身。

『サクラ、チル』（「別冊マーガレット」集英社）でデビュー。

代表作は『ストロボ・エッジ』（集英社）と、「このマンガがすごい2014」にランクインもした「別冊マーガレット」にて大好評連載中の『アオハライド』。『ストロボ・エッジ』は2015年3月に実写映画が公開予定、『アオハライド』は2014年7月にテレビアニメ化、さらに12月には実写映画の公開が控えている。

twitter：
@sakisaka10

アニメ化、そして実写映画化でますます広がる『アオハライド』の世界

――今年はアニメ化[注1]に映画化[注2]と、『アオハライド』の世界がぐっと広がった年になりましたね。アニメで、キャラクターたちが動き、しゃべるのを初めてご覧になった時どのような感想をお持ちになりましたか？

咲坂　ただただうれしくて泣きました！　自分の作り出したキャラが動いているというすごさに感動しましたし、声がつくことでキャラクターが立体的に感じられて新鮮でした！

原作の透明感がそのままアニメに！ 咲坂先生だけでなく原作ファンも大納得の完成度。　©2014 咲坂伊緒／集英社・「アオハライド」製作委員会

――アニメ化に際して、あらかじめリクエストしたことなどは？

咲坂　線を柔らかくしてほしいということと、声の演技は生々しい演技を織り交ぜてくださいとお願いしました。

――声のイメージ、かなりバッチリだったんじゃないでしょうか？

咲坂　はい！　声優さんが私のキャラのイメージにぴったりで、しかも私の想像をはるかに超えた演技をしてくださっていて、本当に感謝の気持ちしかないです。本編だけじゃなくオープニング（『世界は恋に落ちている』CHiCO with HoneyWorks）もエンディング（『ブルー』フジファブリック）も大好きで……心からそう思えるものを作っていただけて、なんて幸せなんだろうと思います。

オープニングテーマ『世界は恋に落ちている』のジャケットは咲坂先生スペシャル描きおろしバージョンも！ ジャケ買い必至。

――どういうことをやるのでしょうか

咲坂　そうなんですよね。「アニメはおもしろいのに原作のほうはつまらない」と思われないようにと、いっそう気を引き締めています！　それから男性の方からの反響が増えたのは、アニメの影響かなと思うのですが……ちょっと意外でもあり、とてもとてもうれしいです。

――アニメ化を振り返って、どのような感慨がありますか？

咲坂　アニメの現場には、すごく大勢の方々が関わっていて……たくさんの人たちでひとつのものを作ることのたいへんさをあらためて感じました。でも、だからこそ起こる化学反応のワクワク感もあるんですね。

――――また、今年12月には『アオハライド』実写映画の公開も控えていますね。前売特典の描き下ろしイラストのノート、公開記念イベントの情報なども出て盛り上がってきましたね！

咲坂　私はもともと本田翼ちゃん[注3]が大好きだったので、双葉役をやってくださると知った時、すっごいうれしかったです。洸は複雑な内面を持っているキャラなので、演じるのが難しいだろうなと思っていたんですが、東出昌大さん[注4]にやっていただけると知って安心しました。

――映画作品としての『アオハライド』に期待するのは？

咲坂　映画独特の空気感や色や構図がどんなふうになるのか、すっごく楽しみです。生身の役者さんが演じてくださるので……その生々しさを堪能したいと思います。

公開されている双葉と洸のビジュアル。本田翼ちゃんの透明感とかわいらしさは双葉そのもの。これは期待大！　©2014映画「アオハライド」製作委員会　©咲坂伊緒／集英社