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【2016年1月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】約2年半ぶりの新刊って待たせすぎィ!! でもやっぱり“あの”元気っ子がみんな大好き! オトコ編第1位は……

2015/12/21


第7位(72ポイント)

『ひとり暮らしのOLを描きました』 黒川依

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『ひとり暮らしのOLを描きました』
黒川依 徳間書店


ワンルームマンションに暮らす不器用な地味系OLがひたすら孤独をかみしめ、小さな不幸にさめざめと涙を流すショートストーリー群。
Twitterで話題になり単行本化された本作。休載中に単行本が発売されたことで、ファンからよりいっそう熱い支持を得ています。

OLのいたいけな姿がキュートすぎて、あまりのせつなさについつい笑ってしまいます。
2016年は、「不憫かわいい」がトレンドになるかも!?

オススメボイス!

■定点観測的に独身ひとり暮らしの寂寥さが、このタッチで描かれているのが新鮮。誰にも見られていない時特有の奇妙な行動“あるある”も楽しい(侍功夫/映画評誌「Bootleg」代表/映画ライター)
■不憫や…でもかわいい……。性別とかわいいOLさんということをのぞくと、主人公と似た行動をしているひとり暮らしの自分の普段の生活態度に苦笑。いろいろ悶えさせられる良作です(杉山陽一/COMIC ZIN秋葉原店 コミックバイヤー)
■不憫でもかわいくて笑える。これって奇跡のバランスだ(奈良崎コロスケ/博奕・マンガ・映画の3本立てライター)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!

第8位(68ポイント)

『終末の天気』 作元健司(作) 津覇圭一(画)

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『終末の天気』
作元健司(作) 津覇圭一(画) 講談社


金なし、職なし、彼女なし、『メロメロメロディーズ』というアニメにはまる25歳男・黒川はある日、指を向けて「BAN」と発声するだけで相手を“消せる”能力を手に入れる。

人づきあいが下手でやることなすことうまくいかず、社会に居場所を見つけられないダメ男がひょんなことで手に入れた力を何に使うのか? どちらに進むか展開が見えないストーリーに注目が集まりました。

オススメボイス!

■社会に居場所がない、悪いのは自分ではなく社会だ、などと考える主人公が、人を消せる能力を得ちゃうものだから、だいたいこんな話になるだろうな、とちょっと油断して読んでいたら、ガツンとやられた。油断大敵の作品であった。(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
『DEATH NOTE』とも『GANTZ』とも違う、心に闇を持つ主人公。今後どう進んでいくのか、どんなエンドが待っているのか、楽しみです(黒谷貴清/フリー編集者)

第9位(58ポイント)

『鬼さん、どちら』 有永イネ

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『鬼さん、どちら』
有永イネ 小学館


3000人にひとりの割合で「鬼」が存在し、「先天性頭部突起症」と名づけられた世界。
鬼の少女や「突起症の天才少年」という過去を持つ男、かつて鬼だった者や鬼を嫌悪する者を中心に「鬼」をめぐる人間の弱さと強さの物語を描く。

「鬼」を、特別な存在ではなく形質的な差異と考えることによって、本作が人種や病気といった現実社会にも起こりうる“差別”と、周囲の人間のありようを描いたとも考えられる奥が深い構成が、長年のマンガ好きの心をも掴んでいます。

オススメボイス!

■社会のなかで差別され続けてきたマイノリティに対し、時代が進んで「差別はいけない」となったとき、人々はどんな接し方をするのか。本作では、そのマイノリティが「鬼」である、というのが特異点だ。それぞれに弱さや悩みをもつ登場人物の関係を通して、「鬼」が何を感じながら生活しているのか、「鬼」の視点から世界がどう見えているのかが描き出される。とくに、「頭に角が生えている」ということの有徴性を描写したところに感じいった(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■『夜と霧』を読んだことのある人なら引きつけられる仕掛けが、前半部分にあります。通りいっぺんのマイノリティマンガに収まっていないところを評価します(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)

第10位(50ポイント)

『狼の口 ヴォルフスムント』 久慈光久

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『狼の口 ヴォルフスムント』
久慈光久 KADOKAWA

14世紀初頭、ドイツとイタリアを最短距離で結ぶアルプス山脈の交通の要衝「ザンクト・ゴットハルト峠」に設けられたハプスブルク家の関所は、密行者をひとりたりとも通さない堅牢な砦で、「狼の口(ヴォルフスムント)」と呼ばれていた。

圧制者と民の攻防をドラマティックに描く本作。最新刊では、圧倒的な力を持つヴォルフスムント代官・ヴォルフラムが前巻で倒されるという衝撃展開を経て、新たにオーストリア公弟・レオポルド率いるハプスブルグ軍と、スイス農民軍の壮絶な戦いが、大ボリュームで描かれています。ますます盛り上がっています!

オススメボイス!

■前巻で悪代官を倒してよっしゃこのノリで勝利に向けてまっしぐら!! と思っていたというのに、また絶望と圧倒的な力の嵐が吹き荒れます。あいかわらず容赦ない描写がバンバン出てきますが、これももう中毒になってきました(アキミ/ブログ「ボーイズラブを読む!」管理人)
キャラは大河の一滴にすぎず、飲みこまれ一瞬にして消えていく(マキタマキナ/(成年)漫画愛好家)
■粘強な語り口は健在だが、敵役がまだ薄味なので不安が残った(辻真先/ミステリ作家・アニメ脚本家)

「日刊マンガガイド」での第6巻ご紹介は、コチラ!


第10位(50ポイント)

『銃夢火星戦記』 木城ゆきと

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『銃夢火星戦記』
木城ゆきと 講談社

サイボーグ格闘術・機甲術(パンツァークンスト)の使い手である全身サイボーグ少女・ガリィの戦いを描くSFアクション大作の最新作!
最新作では、ガリィがかつて陽子(ヨーコ)と呼ばれていた過去の話と、別作品で語られた独立自治権を求めて戦うトーナメント「森羅天頂武闘会」以後の未来の話が入れ替わりながら展開する。

すでに大河SFドラマとして認知され始めた『銃夢』シリーズ。
過去と未来の両極に向かって展開していく壮大なドラマの新展開が、再び注目を浴びています。

オススメボイス!

■あいかわらずおもしろいが。もうちょっと「幼児編」が読みたかったのはおれだけじゃないはず(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)
■新たな展開も見守りたい。「ウルトラジャンプ」からの長いファンとして(辻真先/ミステリ作家・アニメ脚本家)

「日刊マンガガイド」での第1巻ご紹介は、コチラ!



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こちらもぜひ年末年始に読んでみてください!

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単行本情報

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