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【3月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】押切蓮介の自伝……ではなく母伝!? オトコ編第1位は……

2016/02/22


第7位(74ポイント)

『銀座からまる百貨店お客様相談室』 鈴木マサカズ(著)関根眞一(協)

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『銀座からまる百貨店お客様相談室』
鈴木マサカズ(著)関根眞一(協) 講談社


銀座の老舗百貨店・空丸(からまる)百貨店に入社した木洩田(こもれだ)一郎は、志望に反して「お客様相談室」に配属された。
彼は食料品売り場で発生したつり銭間違いのクレームに対処すべく、初めての訪問対応に臨むが、緊張がピークに達すると本音を口にするという変なクセが災いして窮地に陥る。

実際に働くならこんな職場は嫌だと思いながらも、他人事だと楽しく読めます。

オススメボイス!

■脇役メンバーが濃くて好き。クールで無機質な水科さくらは「壊れている」感じがするし、室長もマッド。クレーム対応部署の狂気じみた「すごみ」が伝わる(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■職業ものは好みですが、本作は特に癖があっておもしろい。クレーム対応部署を舞台にしつつ、クレーマーよりも相談室の人のほうがより癖がある設定にしたのはみごと。フィクションならではの味がありました(happysad/「マンガ一巻読破」管理人)
■モンスターを含むクレーマーとの戦いの最前線、百貨店のお客様相談室をメインに、客商売の理不尽さ、しかしそれでもやらねばならぬという困難さを描く。自分がこの職場に行ったら、1週間で辞めるね(soorce/オヤジ漫画系ブロガー)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!

第8位(66ポイント)

『フードファイタータベル』 うすた京介

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『フードファイタータベル』
うすた京介 集英社

定食屋・ルーズソックスの息子・原田美味満(はらだ・うまみち)はテレビでおいしいものを紹介するような人になりたいと思っているグルメ少年。
とっておきの高級弁当を不良たちに奪われそうになった美味満は、さすらいのフードファイター・神無食流(かんなし・たべる)に助けられる……と同時にその弁当を残らず食べられてしまって!?

「週刊少年ジャンプ」の定番・バトルマンガに「フードファイト」の概念を盛りこんだシュールギャグ。
あいかわらずの「うすた京介ワールド」、破壊力バツグンです!

オススメボイス!

■やっぱりうすた京介先生は天才だなと思わせる奇作。まともな人間ほどタベルに振りまわされる、うすた節は健在!(かーず/個人ニュースサイト「かーずSP」管理人)
■久しぶりの最新作のテーマは、まさかのフードファイター!? 新たな巻きこまれ型主人公・ウマミチのツッコミもひときわさえわたってます。(富士見大/個人ニュースサイト「かーずSP」管理人)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!


第9位(64ポイント)

『弟の夫』 田亀源五郎

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『弟の夫』
田亀源五郎 双葉社

娘の夏菜と2人暮らしの弥一は、亡くなった双子の弟・涼二の“結婚相手”だったマイクの訪問を受けて、彼とのつきあい方に戸惑う毎日を送っている。
そんな弥一と夏菜の前に元妻の夏樹が登場して……。

第19回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門の優秀賞を受賞するなど、マンガの枠を超えて話題を呼んでいるゲイアートの巨匠・田亀源五郎の作品。
様々な問題を浮き彫りにしていますが、なによりも作者の画力とともにマンガとしておもしろさのがポイント。

オススメボイス!

■1巻ではゲイへの偏見バリバリだった弥一も、マイクと生活することによって考えが少しずつ変化していきます。筆者が今まで実際に言われたであろうこと、また現在日本で差別など心ない扱いに傷ついている方々のことが、優しく、ときに激しく淡々と描かれています。と、LGBT的な視点はおいておくにしても、ひとつのマンガ作品として今後どう動いていくのかが楽しみな一作です。マイク、YOUは何しに日本へ?(冬蜂/風俗情報サイト「フーゾクDX」制作部)
■主題はゲイだが、世の中には人種や民俗や性別や大小様々なレベルで差別が存在して、それに対処する気がまえとか、カムアウトの意義などを考えさせられる。(加山竜司/フリーライター)
■寄るべない少年が、ムキムキでモジャモジャしたたくましい拠りどころを得る場面でホロホロと泣けて泣けてたいへんだった。シネコンのロビーで読んじゃったので(侍功夫/映画評誌「Bootleg」代表/映画ライター)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!

著者インタビューは、コチラコチラ!


第10位(62ポイント)

『SAD GiRL』 高浜寛

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『SAD GiRL』
高浜寛 リイド社


主婦・村上詩織は睡眠薬の過剰摂取により救急搬送されたが、翌日失踪してしまう。
彼女は友人・Aのもとに身を寄せるが彼女は薬物所持で逮捕されてしまい、今度は逃げるようにしてかつての交際相手・Sと再会するが……。

フランスをはじめ海外で高い評価を受けている高浜寛の日本未公開作品全5編を収録。
社会生活から逸脱して、さらにまた堕ちつづける女性を淡々とした視線で描く表題作をはじめ、日本人にも読んでほしい作品ということで注目が集まりました。

オススメボイス!

■表題作を読んでいると自分の人生があまりうまくいっていなかったころのことを思い出す。しかし今の私はそれが永遠ではないことを知っている。本作にはいくつかの依存症が描かれているが、人生がうまくいっていないとき、たいてい人は何かに依存しているものだ。私たちはひとりで歩いて行かねばならない。たとえ千鳥足だろうと、足を引きずっていようと。「生きていこう。まるで一度も挫折したことがないかのように」(小田真琴/女子マンガ研究家)
■高浜寛先生待望の新刊! どこまでも救いのない物語にはまりました。(八尾美映子/三省堂書店神保町本店コミック担当)
■表題作「SAD GiRL」で描かれる、社会から転落していく女性の人生は、ひたすら暗くてつらくて痛い。でもどうしても目が離せない(芝原克也/日本出版販売コミックチームチーフ)


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