第4位(98ポイント)
『はじめてのひと』 谷川史子
『はじめてのひと』
谷川史子 集英社
はじめて好きになったひと、はじめて憎んだひと、そしてはじめて私を愛してくれたひと……人間関係のなかで出会う様々な“はじめて”をテーマとしたオムニバスシリーズ。
“はじめて”をキーワードに“ひとを好きになること”のデリケートな部分が細やかに描かれる本作。大人の男性にもおすすめしたい少女マンガです。
オススメボイス!
■読み切りや連作短編のスペシャリスト。デビュー当時から愛読しているので、いまも変わらぬみずみずしさを持ちつつ当時の読者世代が読める内容を描けるのはすごいなぁといつも思いながら購読しています(happysad/「マンガ一巻読破」管理人)
■”はじめて”をテーマにしたオムニバスストーリーという谷川史子さんらしい作品。長いこと谷川史子さんの作品を読んでいるけど、いまだに新しい発見とおもしろさがあるからすごい(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第5位(74ポイント)
『東京タラレバ娘』 東村アキコ
『東京タラレバ娘』
東村アキコ 講談社
33歳の脚本家・鎌田倫子と彼女の高校時代からの親友、ネイリストの香と居酒屋の娘・小雪。「こうしていたら……」、「ああすれば……」のタラレバ話はまだまだ終わらない!
しかし、一枚岩のごとき絆で結ばれたはずの3人娘の友情決裂の危機が!? 倫子とKEYの過去も徐々に明らかになりはじめて……。
第5巻となってもまったく衰えないテンションに目が離せません!
どん底に次ぐどん底を見せつけられる倫子たちを応援する同年代の読者の声が高いのも本作の特徴です。
オススメボイス!
■本作は、主人公の迷走っぷりが安定すぎて笑える。男性が読んでも必笑の作品。でも、このマンガの内容を現実に語っちゃうと単なるアラサー女子批判になっちゃうんだよね……。おもしろいけど、そのおもしろさを周囲に声高に言えないのは私だけ?(東雲騎人/イラストレーター)
■新巻発売のたびにオススメタイトルに上がってしまうので、さすがにもういいよ!と言いたいよ! 言いたいんだけどつい! 『海月姫』とはうって変わって、沼地から出れないどころかどんどん深みにハマっていくこの感じ。リアルに重くてもはや女子会の話題にもあげられない。感情移入しすぎて辛いです。そろそろいいことあってくれ。頼む(ホシ/処方箋マンガ 管理人)
第6位(56ポイント)
『高台家の人々』 森本梢子
『高台家の人々』
森本梢子 集英社
実写映画も公開中の、大ヒット不可思議ラブコメディの第5巻。
人の心を読む力を持つ一族・高台家の長男・光正はフィアンセのおとぼけ女子・平野木絵の家族との対面をすませ、結婚はいよいよ秒読み段階へ。しかし、祖母・アンのなにげないひと言から木絵の妄想が暴走してしまう。
実写映画化によって少女マンガファン以外の読者も増えている人気作。はたして光正と木絵は無事に結婚できるのか!? そろそろヤマ場です!
オススメボイス!
■『高台家の人々』は、本作のクライマックスとも言うべき一巻ですが、じつに濃密に泣かせてくれます。この展開ならもっと引っ張る作品も多いんですが、この展開密度はすごい。まさに今、一番のっているおとぎばなしではないでしょうか(境 真良/国際大学GLOCOM客員研究員・経済産業省国際戦略情報分析官(情報産業))
■祝!映画化!! 男性の方もおもしろいので読んでみてください!(旭屋書店なんばCITY店 平田/コミック担当)
第6位(56ポイント)
『美少女戦士だった人。』 シタラマサコ
『美少女戦士だった人。』
シタラマサコ 秋田書店
15歳から20歳までの青春時代を美少女戦士「キューティーシャイン」として過ごした主人公・一ノ瀬ひかり。
キューティーシャインを引退したひかりは、美少女戦士本部で新たな美少女戦士を支える業務に就くことになるが、教育係の満島の殺伐とした指導によって地味な裏方としての人生に目覚めていく。
いわゆる“美少女戦士もの”は数あれど、卒業・引退後の美少女戦士をテーマにするという斬新な設定がウケている本作。『おそ松さん』も好評連載中の著者のコメディセンスがたまりません!
オススメボイス!
■完全に主人公を食っているアラサー美人独身上司がとにかく魅力的。美少女戦士を支える裏方という、ある意味なんでもできる設定で、自由にネタを繰り広げています(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
■かわいらしいイラストにいやされ、そして笑わせてくれます。シタラマサコさん、最近キテますよね。「月刊YOU」で連載中の『おそ松さん』のコミカライズもおすすめです(穂高茉莉/楽器店店員)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!