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【2月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】約4年半ぶりに、卯月妙子の“あの”衝撃エッセイの『つづき』が奇跡的刊行! オトコ編第1位は……

2017/01/20


業界注目度No.1!?
「このマンガがすごい!WEB」が誇るランキング選者に協力いただくアンケート集計をもとに、決定される毎月恒例の「このマンガがすごい!」ランキング。今月のランキングは……。

2016年12月は、『このマンガがすごい!2017』オトコ編第1位『中間管理録トネガワ』、オトコ編第2位『わたしの少年』、オトコ編3位『ファイアパンチ』の新刊がそれぞれ発売と、マンガ界も大賑わいの月でしたが、そんななかにもかかわらず話題をかっさらったのは、卯月妙子先生の『人間仮免中つづき』。
2016年のラストに、ファンにとって最高のサプライズとなった本作の刊行に、涙&涙です!
それでは、さっそく記事をチェック!

(2016年12月1日~12月31日発売作品を集計)


⇒⇒⇒ランキング「オンナ編」も要チェック!!


第1位(188ポイント)

『人間仮免中つづき』 卯月妙子

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『人間仮免中つづき』
卯月妙子 小学館

「統合失調症」をかかえ、自殺未遂を繰りかえしていた作者が、自身の衝撃的な過去と現在を赤裸々に描きながら、ともすれば深刻になりがちな現実との向き合いを、ユーモアに伝える。

『このマンガがすごい!2013』オトコ編3位を獲得するなど、刊行直後から大きな話題を呼んだ前作『人間仮免中』の続編。
さらなる病状の悪化による執筆中断をかさねて、ついに上梓したその意気込みとバイタリティ、そしてなによりも作品がもたらした笑いと涙と感動に喝采の嵐です。

オススメボイス!

■まさかの続編。とにかく幸せになってくださいと願わずにはいられない。読むのにエネルギーがいる作品なので要注意だが、読後感は心地よい(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
■病状を読むだに、この本が出たのが奇跡といってもいいほどの1冊。ボビーさんと出逢い、やっと安寧を掴んだと思うと過去作の読者としては感慨深い。病気がなんだ、貧乏がなんだ、生きてるだけで最高だ! 3・11を描いた番外編には涙してしまった(冬蜂/風俗情報サイト「フーゾクDX」制作部)
■4年半ぶりの続刊。鬼気迫る前巻とはうって変わっての穏やかな展開にみせかけての波乱。一歩一歩「夫婦」になっていく2人に最後まで目が離せない。絵に着実にチカラが宿っているのがたのもしくもうれしいところ(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
■壮絶。こんなによれよれになりながらなおもマンガを描こうとする業の深さ。(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■前作『人間仮免中』から4年半ぶりのコミックエッセイ続編。卯月妙子とボビーさんがあれからどうなったのか? マンガでしか描けない壮絶な体験を読み終えて、2人のこれからの平穏な暮らしを願わずにいられません(今村方哉/レコード会社勤務)
■まさかつづきが読めるとは! これ以上ない、壮絶でピュアなラブストーリー。こんなにもガチで他人と関われる人生って、たいへんだけどすばらしい!と感嘆させられました(井口啓子/文化系ライター)
■待ってました!! 『つづき』が読めること、ただただ拝みたい気持ちであります(かとうちあき/「野宿野郎」編集長(仮))

そして、なんと今回、卯月先生が「このマンガがすごい!WEB」限定の特別描きおろしマンガをご寄稿くださいました!
【2017年1月20日21時】公開予定! お見逃しなく!

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!

著者インタビュー記事は、コチラ!


第2位(124ポイント)

『約束のネバーランド』 白井カイウ(作) 出水ぽすか(画)

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『約束のネバーランド』
白井カイウ(作) 出水ぽすか(画) 集英社

孤児院「グレイス=フィールド ハウス」で優しいママ=イザベラのもと、血のつながらない“弟妹”たちと幸せに暮らしていたエマ、ノーマン、レイの3人。11歳にしてそれぞれ頭脳や知識、身体能力に卓抜した技能を持つ彼らはある日、この施設が食人鬼に“食料”を供給する一種の人間牧場であることを知る。

閉ざされた空間で味わっていた幸福がまったくの虚構であるという悲劇性と、そこから知恵をふりしぼって脱出しようとあがく少年少女の躍動感。少年マンガを燃え立たせる2つの要素が、最高のエンターテインメントを描き出しています。

オススメボイス!

■孤児院で育った彼ら、真実を知った今運命の歯車が動き出す。はたして彼は運命は……(平田/旭屋書店なんばCITY店 コミック担当)
■絵柄自体はそんなに好きではないものの、ジャンプで複数人による頭脳戦を描こうとする野心に感心しています(林子傑/海外翻訳者)
■なんだこれ!? ディストピア大好き! 単に脱出すればイイというワケではなく、たくさんの兄弟を連れて逃げなければならないという難題……。1巻では頭脳戦というより心理戦の趣があるように思えたが、これからの展開に期待大!! 主人公の才能が“伸びしろ”にあるなど、ワクワクさせる要素がつまっており抜群におもしろかったー!(竹村真志/三省堂書店 神保町本店・コミック担当)
■期待の脱出サスペンス作品。優しい世界で育った子どもたちはひとつの真実を知る。それまでの世界が一変する感覚と多くの謎を読者と共有しながら進む物語は、いわゆる「『ジャンプ』らしい」作品ではありませんが、一級品のエンターテインメントに間違いありません(麻野昌三/わんだ~らんどなんば店店長)
■箱庭的な世界で幸せに暮らしていた子どもたちが隠されていた真実を知った時、全員脱出を目ざして“敵”との知恵比べ、駆け引きが始まる。子どもたちに待ち受ける運命から目を離せないダークファンタジー。(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■普段「ジャンプ」を読まない人におすすめしたい。ジュブナイル風の絵柄も魅力。キレイに走りきってほしいが、できれば少しでも幸せな結末であるよう……と1巻時点で願ってしまう。(和智永妙/ライターたまに編集)
■大勢の子どもたちが楽しく過ごす小さな孤児院で、じつは自分たちが怪物のエサになるため育てられているという真実に気づいた少女と、その親友2人が監視者である保母の目をあざむいて、脱出計画を練っていくSFサスペンス。「週刊少年ジャンプ」という雑誌単位でみると、『ハンターハンター』が休載中のいま貴重な「知略系ジャンプマンガ」として独自のポジションを築いています(宮本直毅/ライター)


第3位(80ポイント)

『幼女戦記』 東條チカ(画)カルロ・ゼン(作)篠月しのぶ(キャラ)

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『幼女戦記』
東條チカ(画)カルロ・ゼン(作)篠月しのぶ(キャラ) KADOKAWA

電車にひかれて死んだ日本人サラリーマンが、希薄な信仰心を憤った「創造主」によって「ターニャ」という女児に転生させられてしまった。
“彼女”のいる場所は、それぞれが魔法を駆使しながら戦う戦場!? 魔法の才能にたけたターニャは、幼女ながら戦争のまっただなかに駆り出される。

超合理主義者が魔法世界に転生するという、一風変わった転生もの。
その目的も軍内での出世と我が身の安全という現実的なものだったのが、トントン拍子に戦場のエースになっていき、どんどん引きこまれていきます。現在放送中のTVアニメといっしょに、お楽しみください!

オススメボイス!

■原作がノベルのコミックス。ノベルをわかりやすくコミカライズしており、入門編としては非常に優秀な作品。作画も原作の雰囲気を大切にしているのが伝わってきます。続巻連続刊行も吉。(麻野昌三/わんだ~らんどなんば店店長)
■とにかく、今年一番のマンガだと思います。修羅に落ちていく、主人公がかっこよすぎです(種村理沙/KYTIMKYM管理人)
■1月からアニメ化もされているので楽しみです。小説とあわせて読んでみたい1冊です(宮脇書店本店/コミック担当)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!

単行本情報

  • 『人間仮免中つづき』 Amazonで購入
  • 『約束のネバーランド』 第1巻 Amazonで購入
  • 『幼女戦記』 第1巻 Amazonで購入
  • 『姉なるもの』 第1巻 Amazonで購入
  • 『乙嫁語り』 第9巻 Amazonで購入
  • 『JJM 女子柔道部物語』 第1巻 Amazonで購入
  • 『レベレーション(啓示)』 … Amazonで購入
  • 『ダンベル何キロ持てる?』 … Amazonで購入
  • 『NKJK』 第2巻 Amazonで購入
  • 『うらたろう』 第1巻 Amazonで購入

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