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7月24日は「ハイラム・ビンガムがマチュ・ピチュ遺跡を発見した日」 『あこがれ冒険者』を読もう!【きょうのマンガ】

2017/07/24


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

7月24日はハイラム・ビンガムがマチュ・ピチュ遺跡を発見した日。本日読むべきマンガは……。


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『講談社文庫 あこがれ冒険者』 第1巻
あさぎり夕 講談社 ¥600+税


1911年7月24日。アメリカの探検家ハイラム・ビンガムが、ペルーのマチュ・ピチュ遺跡を発見した。
マチュ・ピチュとは、15世紀のインカ帝国の遺跡であり世界遺産。
「空中都市」とも呼ばれる、いまだ解明されない謎を多く秘めた魅惑の地だ。

さて、マチュ・ピチュの発見者であるハイラム・ビンガムは、インディ・ジョーンズのモデルともいわれる冒険家である。
今日ご紹介するコミック『あこがれ冒険者』の主人公・美夜の幼なじみである一馬もまた、冒険と謎、伝説を愛する青年だ。
考古学の勉強のため、一馬がアメリカに留学してもう2年になる。
探検家を夢見る一馬。その夢を自分もいっしょに追い、彼についていこうと、美夜は日々鍛錬を続け、生来の運動神経に磨きを掛けている。
そんなある日、一馬が突如帰国。美夜への土産として、宝のありかが刻まれたグリフィンのメダルを手渡す。
しかしなぜかこの時から、美夜のまわりでは様々な事件が巻き起こり始めたのだ――。

この作品が連載されていたのは、小中学生向けの少女マンガ誌。
だがその内容たるや、ハリウッドのアクション映画も真っ青の冒険活劇だ。
主人公・美夜は、少女マンガの主人公らしく、タイプの異なるたくさんのイケメンにモテモテの逆ハーレム状態。
しかしまだ14歳の彼女は、本当の恋を知らない。
が、グリフィンのメダルを巡る不思議な冒険のなかで大きく成長を遂げ、いくつもの謎を解き明かし、最後には自分の運命の相手を見つけだす。
彼女の冒険はやがてマチュ・ピチュとも縁を持つのだが、それがどのようなものかはぜひみなさんがご自分でたしかめていただければと思う。

この物語に貫かれているのは、「自分の運命は自分で切り開く」という前向きなメッセージだ。
あきらめずに進み続ければ、想像もしえなかったものに突き当たることだってある。
そう、106年前のアンデス山脈で、厳しい山歩きの末に廃墟となったインカの都市を見つけたハイラム・ビンガムのように。
いつになっても、いくつになっても、冒険心を忘れないようにしたいものだ。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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