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『ふしぎの国のバード』(佐々大河)ロングレビュー! 文明開化まもない江戸(=東京)にドキドキワクワク……女流冒険家がみた美しいニッポン

2015/07/26


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『ふしぎの国のバード』第1巻
佐々大河 KADOKAWA \620+税
(2015年5月15日発売)


『ふしぎの国のバード』は、実在したイギリスの女流冒険家イザベラ・バードによる、明治初期の日本探訪記である。
旅程や道中で見聞きしたことは、バードの著作『日本奥地紀行』に準拠している。

バードは日本を訪れる前にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ諸島を旅して旅行記を著し、すでに旅行家として名を成していた。
彼女は明治11(1878)年、47歳のときにに初来日し、およそ3カ月かけて横浜から蝦夷(現在の北海道)まで踏破。
その後もマレー半島やインド、朝鮮、中国などアジアの諸国を歴訪する。
日本にはその後も何度か訪れて各地を見聞しているので、よほど彼女は日本に魅力を感じていたようだ。いったい彼女は、日本のどこに惹きつけられたのだろうか。

来日して20年近くたつ医療宣教師・ヘボンにも知れわたっていたバードの冒険譚。彼のアドバイスでバードはまず通訳を探し求める。

来日して20年近くたつ医療宣教師・ヘボンにも知れわたっていたバードの冒険譚。彼のアドバイスでバードはまず通訳を探し求める。

本作『ふしぎの国のバード』は、バードが初めて日本の地を踏んだところからストーリーがはじまる。
初来日の彼女にとって、日本は「目に入るものことごとくが珍しく」「まるで他の惑星に来たかのよう」であった。そんな彼女の驚きと喜び、そして戸惑いが、イキイキと描かれていく。
コロコロと変わるバードさんの表情を見ていると、彼女の感情が我々読者にもダイレクトに伝わってくるので、その驚きや喜びを共有できるのだ。
バードさんのように、我々もまた明治日本という未知の世界を旅しているような気になれるわけである。

単行本情報

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