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4月24日は植物学の日 『ザッソウ 元植物学者・園田チカの捜査』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/04/24


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

4月24日は植物学の日。本日読むべきマンガは……。


ZASSOU_s

『ザッソウ 元植物学者・園田チカの捜査』
鈴木あつむ 芳文社 ¥590+税


4月24日は「植物学の日」。
これは「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎の誕生日にちなんで制定されたもの。

牧野富太郎はその生涯において、およそ2500種以上もの植物を命名。そして集めた標本は約40万枚にも及ぶ。
なお、1940年に出版された『牧野日本植物図鑑』は現在でも愛好者の多い名著だが、氏の出身地である高知県にある県立牧野植物園のホームページでは、その『牧野日本植物図鑑』のインターネット版として初版および増補改訂版の全ページが公開されているので、ご覧になっていただきたい。
現代の写真が中心の図鑑とはまた違った趣きに、心奪われる人もきっと多いことだろう。

そんな記念日にぜひ紹介したいマンガが『ザッソウ 元植物学者・園田チカの捜査』。

主人公の園田チカは、刑事でありながら死体がNG、しかも話相手にすぐ感情移入してしまい、事情聴取もできないどころかオレオレ詐欺にもだまされる……というありさま。
そんな彼女が、類まれなる植物に関する知識と観察眼で「ごくまれに」事件を解決に導いていく“ゆるふわ”なミステリー。

作品のつくりとしては、前・後編完結型の単発エピソードものだが、おそらく多くの人は知らないであろう植物に関するトリビア的な要素とハートフルなストーリー、そこに園田チカのほっこりしたキャラクターが絡まって、心地よい読後感を生み出す。

ラストエピソードでは警察に身を置くことになった経緯も描かれており、単純に「ふんわりイイ話」だけでは終わっていないのもポイントだ。

今のところ単行本1巻のみで完結している作品ではあるが、園田チカの設定やキャラクターはこれだけで終わらせるには惜しいなぁ……と思わずにはいられない。
映像化してもいい感じに膨らむんじゃないかな~……などと個人的には感じているので、どこかでポッと花開くことも期待しております。



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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