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『透明なゆりかご』(沖田×華)ロングレビュー! 中絶された胎児の処置をバイトで!――決して明るいだけじゃない、“こんにちわ、赤ちゃん”のリアル。

2015/12/02


話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!

今回紹介するのは『透明なゆりかご』

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『透明なゆりかご』第2巻
沖田×華 講談社 ¥429+税
(2015年10月13日発売)


沖田×華による、産婦人科でのアルバイト経験をもとに描いた本作。
1997年頃、準看護学科の高校生3年生であった著者は、親のすすめにより自宅近くの産婦人科で雑用や介助を始める。当初は乗り気でなかったが、中絶された胎児の「命のかけら」を拾い集める作業を日課としたり、または出産に立ち会い涙を流したりと、ここでしか得られない経験を味わう。

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現場で彼女が患者のためにできる行為は、見習いの身分のためほとんどないに等しい。
したがって、名医のように鮮やかな手腕で赤ちゃんや母体を救うのは不可能だ。実際、2巻においては想定できない事故も描かれている。

経過が順調な妊娠でも、突然非常事態が発生することもある。幸せを信じていた家族には、あまりにも残酷だが……。

経過が順調な妊娠でも、突然非常事態が発生することもある。幸せを信じていた家族には、あまりにも残酷だが……。

さらには、望まれたはずなのに家族へ亀裂を与える存在になった子、複雑な事情によりトラブルを起こしながら出産に向かう妊婦、中学生の妊娠、家族の闇にかかわるエピソードなどなど、無難な出産・子育てにまつわる感動だけが欲しいなら、素直にお勧めしづらい。
それでも、赤ちゃんの存在が奇跡的な救いをもたらすケースや、修復不可能だった女性たちの関係に変化をもたらした子…と、「命の輝き」をまぶしく感じる瞬間が幾度もある。

産婦の付き添い人「ドゥーラ」となるカナダ人女性が流産について語る。人を救うのは医療行為だけではない。

産婦の付き添い人「ドゥーラ」となるカナダ人女性が流産について語る。人を救うのは医療行為だけではない。

単行本情報

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