『僕のおじいちゃんが変な話する!』第2巻
浦田カズヒロ 講談社 \429+税
(2014年10月9日発売)
不眠症気味のかわいい孫・童夢くん(小5)のために、夜な夜な物語を読んで寝かしつけてくれる優しいおじいさんの話……のはずが、その内容は下品で下劣で下世話な18禁モノばかり。
2巻に入り、読み聞かせ爺さんはますますパワーアップ。「アリとキリギリス」「浦島太郎」「ジャックと豆の木」といった誰もが知っている物語を、独自の超現代的解釈で披露してくれる。
少年マンガテイストのデフォルメされたタッチに時事ネタと下ネタが掛け合わされ、密度の濃いシークエンスを高速でたたみこんでいくハイパーギャグの数々は、強烈な拒否反応を生む一方、一度ハマったら抜けられないドラッギーな魅力に満ちている。
かくいう筆者は、「3匹の子ブタ」ならぬ「3匹の小ブス」が狼と合コンする第19話の超展開に、ぶっ飛びました。
徹頭徹尾攻めの姿勢を貫く唯一無二の浦田ワールドを、ぜひご体感あれ!
<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。東京都立川市出身。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。
「ドキュメント毎日くん」