『SK8R'S』第2巻
トジツキハジメ　小学館　￥552+税
(2014年11月4日発売)

スケートボード男子のお話だから、タイトルを音読すると『スケイターズ』。

トジツキハジメの描く男の子って、主人公のアキオだけじゃなく、相棒の富久助の太っちょっぷりとかも含めて、本当に“いそう”なリアルさが抜群。
さらに、主人公のアキオが、師匠のオーリーを見てスケボーにハマった、あの「スッゲ～!!　飛んでるよ!!?」のシーンはじめ、スケボーのスピード感やトリック（技）の臨場感がハンパなく生き生きしてる。「これ、マンガ（二次元）だよね!?」ってくらい。
このリアルさって、トジツキさんがスケボーのカルチャーごと本当に好きだからなんだろうな。

家族に反対されて、スケボーをしているのを内緒にしていたため、大会に出られないアキオ。
注目されるために街中でスケボー動画を撮影してネットであげるものの、ちょうどいい場所が心霊スポットで、動画に霊が!?　と軽く騒動になったり。その動画が話題になって取材を受けて、同年代のキャラの濃いスケーターに会ったり、媒体取材の大会に出たり……と、物語は大きく動き出した。

ひょこっと帰国した師匠に無事に会えるのか、大会初エントリーでド緊張してなにかやらかすのか、大技キメることはできるのか。
はやくも3巻が待ち遠しい！

＜文・小山まゆ子＞
フリーランスの編集・ライター。美術出版社刊『マンガ背景技法　グリッドで背景を描こう』（常野啓・著／菅野博之・監修）の第二弾にまたライターで参加しております。現在鋭意製作中。