日を追うごとに寒さが厳しくなってきて気づけば11月も半ば。2015年も残りわずかとなりました。
今年の総決算とも言うべき、『このマンガがすごい!2015』本誌の編集作業もいよいよヤマ場を迎えております。…ていうか、ヤバイです。死にそうです。
まあ、それはいいとして(よくない!)、毎月のランキングは、今WEB内で開催されているTwitter連動企画「『このマンガがすごい!』の今年の1位を当てろ!!キャンペーン」にも深~く関わってきますので、くまなくチェックして、1位を当てに参加しちゃいましょう!
(10/1~10/31発売作品を集計)
第1位(156ポイント)
『ドリフターズ』 平野耕太
『ドリフターズ』
平野耕太 少年画報社
サムライやガンマン、軍人(山口多聞、管野直って! マニアック!)など古今東西の英雄が「漂流者(ドリフターズ)」として時空を超えて異世界に召喚され、新たなる頂上決戦の幕が開く歴史アクションファンタジー。
破天荒な展開に注目が集まりました。
オススメボイス!
■自分(作者)が楽しければなんでもアリの『ドリフターズ』をいち押しします。漂流者も次々登場していい感じです。あえて苦言を呈するならちゃんと描き続けてくださいよ!のみ。(もみちゃん/大手インターネットカフェコミック担当)
■刊行ペースは遅いもののそれに見合うおもしろさ。ゆっくりと読めるゆえの名作なのかもしれない。さすがのヒラコー作品。(八戸/4コマレビューブログ「素晴らしい日々」管理人)
■まるでマンガのような展開や描写が続く。マンガなんだからマンガのような展開なのは当たり前でしょう、といわれそうだが、その当たり前のことが決してたやすくはないからこそ、本作の展開や描写にはたいへん痺れさせられるのだ。架空の世界を舞台に日本史(世界史にも思われるが、基本的には日本史だろう)を織り直すというマンガのようなアイディアを最高のレベルで成功させている。(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
第2位(96ポイント)
『賭ケグルイ』 河本ほむら(作) 尚村透(画)
『賭ケグルイ』
河本ほむら(作)尚村透(画) スクウェア・エニックス
ギャンブルにもとづくシビアな階級制度が存在する名門・私立百花王学園にある日、ひとりの美少女が転校してくる。その少女・蛇喰(じゃばみ)夢子は生徒たちも驚愕の勝負強さを見せる。
ギャンブルマンガ×美少女というニューウェイブにしびれろ!
オススメボイス!
■とにかくキャラクターたちの最低で最高な表情が最高!!(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店店長)
■男主人公ばかりだったギャンブルマンガというジャンルに舞い降りた上品な黒ロンお嬢様は、すこぶるギャンブルが強いうえに変態ギャンブルクレイジーだとか、惚れるに決まってるじゃないですか。おもしろいに決まってるじゃないですか。こんなマンガを待っていました。(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
■いわゆる福本伸行系ギャンブルマンガ期待の新作。(浜波孝至/BOOKSなかだ魚津店営業担当)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!
第3位(82ポイント)
『ラーメン大好き小泉さん』 鳴見なる
『ラーメン大好き小泉さん』
鳴見なる 竹書房
女子高生の大澤悠は、転校生のクールな美少女・小泉さんがラーメン屋の行列に並んでいるのを見かけて、つい自分も入店してしまうが……。
あの有名ラーメン店も多数登場する「ガツンと本格派ラーメンドラマ」の名に恥じない、美少女+ラーメンのケミストリーが好評でした。
オススメボイス!
■ラーメンを語る漫画は数あれど、かわいい(けど愛想のない)女子高生にラーメンを食べさせ「うまそう!」と思わせるマンガはこれまでなかったのでは。作中に登場するのは、いずれも有名店でラーメンに関するうんちくとか情報という点で新味はないが、女子高生にうまそうにラーメンを食べさせた、という点に驚きを感じた。(廣澤吉泰/ミステリコミック研究家)
■ひと言で言ってしまえば「かわいい女の子がラーメンを食べるマンガ」なのですが、登場する店が適度にチェーン展開されているものが多く、ついつい小泉さんたちの追体験をしたくなる魅力があります。(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
■ラーメンを食べる小泉さんの満足そうなお顔が神々しいまでにエロくて最高です。実在っぽいお店ごとのあるあるネタもおもしろく広い層のお客様に拡売できる逸品です。(杉山 陽一/COMIC ZIN秋葉原店 コミックバイヤー)
■「美少女が食べるラーメン」と「ラーメンを食べる美少女」その両方を魅力的に描いている。グルメマンガは料理がなにかと同じかそれ以上に、どんなキャラがそれを食べるのかが重要だと感じられる。(宮本直毅/ライター)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!