2014年も1カ月とちょっと、12月発売の本誌『このマンガがすごい!2015』を楽しみにしてくださっている方も多いと思います。現在、そんな本誌との連動企画「『このマンガがすごい!』の1位を当てろ!!キャンペーン」を開催しております。
Twitterでただつぶやくだけでもしかしたら豪華賞品が当たっちゃうというステキなキャンペーンですので、ぜひご参加ください!
それではそんな豪華賞品をかけたTwitterキャンペーン深く関わるかもしれない今月のアンケートを発表したいと思います!
(10/1~10/31発売作品を集計)
第1位(136ポイント)
『逢沢りく』 ほしよりこ
『逢沢りく』
ほしよりこ 文藝春秋
おしゃれなパパと、カンペキなママに育てられた逢沢りくは、嘘の涙を自在に流せる美しい少女。そんな彼女が大嫌いな関西の親戚の家に預けられることになったことから物語が始まる。
突如現れた衝撃作に、様々なジャンルからの賞賛の声が聞こえてきます。
オススメボイス!
■完全にやられました。結末なんて途中である程度は予想できてしまうのですが、それでもなお押し寄せる怒涛の感動。結局人は浪花節に屈服するのか。主人公の過剰な自意識と大阪弁の過剰な存在感の相克。すぐれた「大阪弁マンガ」でもあります。(小田真琴/女子マンガ研究家)
■上下刊のボリュームに圧倒されるが、読み始めれば引きこまれること必至! 独特に鋭い美少女・逢沢りくを通して、現代において子どもが育つことの困難と問題を乗り越えるすべについて笑いと涙でヒントを与えてくれるすごい本。作中の関西の人々の、相手をよく見てる感じ、そしてズカズカ踏み込んでるようでじつはちゃんと距離を保ってる感じ、大人やわ~!(川原和子/マンガエッセイスト)
■30ページくらいまで我慢して読んで、あとは一気に引き込まれた。関西弁の会話の部分はリアルかどうかは別にして会話としてじっくり読んでしまうほど完成度が高い。(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
第2位(96ポイント)
『未知庵の1 三時のお水』 未知庵
『未知庵の1 三時のお水』
未知庵 朝日新聞出版
麺類を食べようと棚の奥から出した七味入れから出現した謎の生物との遭遇を描いた「七味」を含む、20編を収録した短篇集。
ギャグともホラーともとれるタッチで展開するシュールな物語に唖然とさせられた人も多かったようです。
オススメボイス!
■ホラー? ギャグ? ジャンル判別不能! いっさいの説明のないまま「いかに読者をおいてけぼりにするか」のみを狙って描かれたとしか思えない超絶理不尽ショートショート集。いったい俺は何を読んでいるんだ!!(劇画狼/漫画始末人/おおかみ書房代表)
■なんだこれは……なんなんだこのマンガは! ジャンルで説明するのは不可能です。とりあえず読もう! 女性キャラのレベルは異常に高いぞ。(ササナミ/ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員)
■ホラータッチの画風で繰り出される斜め上の展開と妙なギャグ、これを異形と呼ばずしてなんと呼ぶのでしょうか。どういう顔をして読めばいいのでしょうか。もう病みつきです。(さすらい/ブログ「(怒りの以下略)」管理人)
■なんだろう、新人作家にこういうのはちょっと失礼な気もするんだけど、「懐かしい」よさがある……気がする。ひらめき重視のノリではありつつも、プロットに安定感あり。(大西祥平/マンガ評論家)
第3位(92ポイント)
『うせもの宿』 穂積
『うせもの宿』
穂積 小学館
“大切な何か”をなくしてしまったものの、それがなんなのか思い出せない男が、怪しい男に連れられて訪れたのは、少女のような女将がいる古い宿「うせもの宿」だった。
『このマンガがすごい!2014』オンナ編第1位『さよならソルシエ』の穂積先生の最新作です。
オススメボイス!
■失せ物が必ず見つかるという宿を舞台にした和風ファンタジー。ひとつひとつのエピソードが謎めいているので、気づくと物語に引き込まれています。絵柄と作品の雰囲気があっているところも魅力でした。(りる/感想系ブログ『空夢ノート+』管理人)
■なくしたものを探しにくる客と子どものような「女将」との交流がよい。(廣澤吉泰/ミステリコミック研究家)
■1話完結でおもしろい貴重な作品。(浜波孝至/BOOKSなかだ魚津店営業担当)
■『式の前日』の穂積先生最新刊。男性の方にも読んでいただきたい作品です。(旭屋書店 なんばCITY店平田/旭屋書店 なんばCITY店コミック担当)
■前作同様、気になる1冊。(宮脇書店 本店/コミック担当)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!