第7位(56ポイント)
『恋のシャレード』 ルネッサンス吉田
『恋のシャレード』
ルネッサンス吉田 祥伝社
両親の離婚に彼氏との破局、とモヤモヤした虚無感を抱える女子高生・遥は、以前からお気に入りだった予備校の英語教師・雪ちゃんとなんとなくつきあうようになる。
だれしもぶつかる生きるうえでの痛みを淡々と、しかしリリカルに描いています。
オススメボイス!
■読み終わったあとに「ああっ恋がしたいわぁ」と彼氏の前でつぶやいてしまって怒られた人が何人もいそうな気がする。(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
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第8位(50ポイント)
『謎のあの店』 松本英子
『謎のあの店』
松本英子 朝日新聞出版
下町や身のまわりの怪しげなお店に、著者みずから潜入し、独自の目線でレポートするエッセイマンガ。
ヘンな店やモヤっとする店など、テレビでは観られない独自のセレクションが魅力です。
オススメボイス!
■訪問先のセンスが最高。そして描写の細かい絵。写植を使わないこだわりは細部にまで自分が見たものを正確に描きたいという信念に貫かれている。時おり出てくる不思議現象についてもっと読みたいな。(今村方哉/レコード会社勤務)
■実在する店の話なのに、ファンタジー的な異界性をひしひしと感じる。(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)
第9位(42ポイント)
『逃げるは恥だが役に立つ』 海野つなみ
『逃げるは恥だが役に立つ』
海野つなみ 講談社
大学院卒にして就職難民となった森山みくりは、父の会社の元部下・津崎の家事代行という臨時の仕事にありつく。プライベートに干渉しない家政婦を探していた津崎は、彼女に「契約結婚」を持ちかける。
夫婦を演じるためにいろいろ悪戦苦闘する様や、少しずつ揺れるお互いの気持ちをコメディタッチで描いた点が高評価でした。
オススメボイス!
■契約結婚という特殊な設定ですが、現在社会の普遍的な問題が描かれています。高齢童貞・津崎平匡の、コミュニケーションと自己評価という内外の問題は、読んでいて感情移入してしまいます。(ナデガタ/漫画感想ブログ管理人)
■もはやメインのお2人より、貫禄と魅力を兼ね備えた高齢処女(今までいそうでいなかった、すごい人物像!)・百合さんと一見割りきったクールな若いイケメン・風見さんの関係がこれからどうなるかにワクワクしております! 続きを早く読みたい!(川原和子/マンガエッセイスト)
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第10位(30ポイント)
『エレガンスパパ』 カラスヤサトシ
『エレガンスパパ』
カラスヤサトシ 秋田書店
非モテ・独身がキャラだったものの、めでたく結婚して第一子をさずかることができた著者の描く育児マンガ。
“著者のキャラ変”という、漫画家には難しいと思われるハードルを乗り越えてのランクイン。大成功と言うほかありません!
オススメボイス!
■カラスヤサトシ氏の「あるある」はえぐりこみが半端ない。ほがらか育児マンガみたいな顔して、子どもを前にこんなこと思っていたなあと、見ていたのに覚えてなかったことの描写が鋭くて震えます。乾燥機から出したての洗濯物はたしかに赤子そっくりのしっとり感と温かみやわ。(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
■ガチでイクメンとして奮闘する随所で、いちいち挿入される自虐&オタクネタが、なんともリアルでおかしい。リア充に出世したかと思いきや、家族を得たからこそ知りえた孤独、つげ義春にも通じるぽつんとした抒情や哀愁もしっかり描かれてて沁みる!(井口啓子/フリーライター)
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