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【11月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】晩秋の夜長を素敵に彩るマンガベスト10

2014/10/20


うつろいゆく季節のなかで、毎月約1000冊もリリースされるマンガ単行本。そのなかでも、特に記憶に残るような“珠玉の一冊”を決めるという、あまりに過酷なミッション=このマンWEB月間アンケートにご協力をいただいている選者の皆さんが選んだのは、どんなマンガなのか?

ここにオトコ編のトップ10を発表します!
今日読むべき、マンガの数々!! 損はさせませんぜ!
(9/1~9/30発売作品を集計)


⇒⇒⇒ランキング「オンナ編」も要チェック!!


第1位(258ポイント)

『子供はわかってあげない』田島列島

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『子供はわかってあげない』
田島列島 講談社


ふとしたきっかけで、実家の書道教室にあった新興宗教のおふだを見つけた高校生・もじくんと、そのおふだを手がかりに、5歳のときに別れた父親を探すサクタさん。2人のひと夏の冒険を描く。
注目の新星の単行本は「今年度一番のボーイ・ミーツ・ガール作品」という声多数! 少年と少女のキラキラとした感情表現の巧みさに、多くの人が魅了されました。

オススメボイス!

■懐かしいような恥ずかしいようなひと夏の思い出。あふれる才能がはじけている!(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)
■「ありふれた人間模様のユーモラスな描写」と「物語がどんどん転がっていくことの楽しさ」とが、ナチュラルに同居している。どちらが欠けても、この魅力は生まれてこない。家族、友情、青春、恋愛。てんこ盛りな内容であるはずなのに、作品から受ける印象は気持ちがいいほどに軽やかだ(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
■日ユ同祖論から「噂の!東京マガジン」のコーナー「やってTRY」まで、どうでもいいコマでいちいち言及されてる小ネタの精度(?)が本当にすばらしい。映像化されそう(大西祥平/マンガ評論家)
■新人さんながら、すでに独特の空気を持っておられます!(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店店長)
■ミステリ仕立てでグイグイ読ませる。謎の宗教団体、「笑い」というキーワードから一瞬『薔薇の名前』かとも思うのだが、終わってみればびっくりするほど瑞々しいボーイ・ミーツ・ガールの物語であった。今年のベスト候補(小田真琴/女子マンガ研究家)
■青春時代?の甘酸っぱい気持ちを思い出したい人にオススメ。ところどころ仕込んであるネタも楽しい(恭文堂コミッククラフト店 早川博志/書店員)
■完成度の高さや圧倒的な画力を誇るような作品ではないけど、来年も再来年も10年後も読み返す愛しい作品とまた出会えました。ありがとう(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
■ボーイ・ミーツ・ガールと言いつつ、きな臭いミステリや家族のドラマがゆる~く同時に展開していく。ユニークでテンポのいい会話にのせられて上下巻するすると読めてしまい、気がつけば感動していた(KT./漫画と装丁のブログ「良いコミック」管理人)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!


第2位(118ポイント)

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』浅野いにお

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『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』
浅野いにお 小学館


人々のあいだに「8.31」という言葉が流布している世界。「8.31」とは、3年前の8月31日、侵略者が操る巨大な円盤が、東京上空に襲来した事件のことだった。その日を境に東京は、空中にとどまった円盤から、常に監視される都市となった。だが、そんな世界のなかでも、少女たちの「日常」は続いていく……。
『おやすみプンプン』の連載が終了した浅野いにおの最新作が、ついに登場! 選評では、大カタストロフ後の世界にもかかわらず、楽観と屈託に満ちた著者独自の雰囲気の日常描写が、注目の的になりました。また、あの国民的作品に酷似した劇中劇について触れたコメントも……。

オススメボイス!

■来ました! 浅野いにお先生の新作が。侵略者の母艦いわゆる巨大UFOが空を覆う世界。人類は絶滅するかに思えたが、なにも起きない。小型UFOが街を飛び回るが、なにも起きない。非日常もやがて日常になってしまうこの世界を、ガーリーな女子中学生が駆け抜ける青春。ヒトコトで感想を言うと「超ポップ」!(ゴロー/AV男優)
■マンガとリアルが交錯する、今この時代だからこそ描かれた作品(杉山陽一/「COMIC ZIN」秋葉原店 コミックバイヤー)
■非日常が日常と化した世界で暮らす少女たちを描いているのに、儚いというほど危うくはなく、ただただ普通なのが普通ではないというおもしろさ。まさに「3.11後に生まれた作品」であることを痛感します(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
「なんとなくオシャレなイメージ」で敬遠していた僕のような萌えオタをあざとく惹きつける眼鏡っ娘ヒロインにまんまと釣られ、作品世界にどっぷりと魅せられました(ナデガタ/漫画感想ブログ管理人)
今年のコミック装丁のNo.1作品。ド派手さはないが手触りと配色が完璧にマッチしてます(久芳俊夫/「MANGART BEAMS T」ディレクター)
『ドラえもん』もどきの劇中作から話が始まり、そこでまず興味を引かれた。巨大な宇宙船が街の上空に浮かんでいる状況といえば、クラークの『幼年期の終り』が代表的だろうが、私のなかでは藤子・F・不二雄の短編「いけにえ」が初体験でスタンダードだ。同様の状況が思春期の少女たちの生活を軸にどう描かれていくのか気になる(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■「デ」の文字を余計に入れてしまいそう。いったい地球はどうなってしまうのか? というより、作中に出てくる「イソベやん」がめちゃくちゃ気になるんだが(いけさん/ブログ「いけさんフロムエル」管理人)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!


第3位(114ポイント)

『シャーリー』森薫

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『シャーリー』
森薫 KADOKAWA/エンターブレイン


エドワード朝の英国を舞台に、カフェを経営する女主人のベネット・クランリーと、彼女が雇うメイドのシャーリー・メディスン。決して大きくはないけれど、ワクワクに満ちた2人の日々の暮らしを描写する。
『エマ』『乙嫁語り』で知られる著者が、デビュー前から同人誌として発表していた作品。なんと11年ぶりの最新刊ということで、多くの読者に驚きをもって迎えられたようです。

オススメボイス!

■我々は……11年待ったのだ(エコー)! 描き込みがいつもどおりすばらしいです。特に今回は靴! ハイヒール! 最高です(久芳俊夫/「MANGART BEAMS T」ディレクター)
■11年ぶりに会えた! やっぱりシャーリーはかわいい!(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)
■11年ぶりの第2巻、それにしてもこのメイドさん萌えますね(辻真先/ミステリ作家・アニメ脚本家)
■作者の趣味を反映しているがゆえに、そのかわいさ美しさ楽しさすばらしさが青天井。「2」とついたからには次は「3」が10年先に出るのを期待ですね(soorce/オヤジ漫画系ブロガー)
■濃厚な、熟成した、ワインを飲んだような(飲んだことないけどw)、そんな気分に、いい感じに酔わせてくれる、これぞマンガといえる作品です(塚本浩司/コミック・同人誌専門書店「COMIC ZIN」商業誌部門責任者)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!


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