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『骨が腐るまで』 第2巻 内海八重 【日刊マンガガイド】

2017/01/27


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『骨が腐るまで』


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『骨が腐るまで』 第2巻
内海八重 講談社 ¥429+税
(2017年1月6日発売)


11歳の夏、人を殺し、死体を埋めた5人の幼なじみ。
そして、16歳の夏――事件から5年がたち、死体も白骨化したのだが、5人をおびやかす姿なき脅迫者が現れる。
新鋭・内海八重が、WEB雑誌「マンガボックス」で連載中のクライム・サスペンス。

イケメンで秀才の生徒会長・神崎明。
30人の暴走族を蹴散らした二枚堂竜。
才色兼備のショートヘアの美少女・豊島椿。
同じく美少女で、小悪魔的な魅力を持つ・永瀬遥。
こうした華やかなメンバーに「何の取り柄もない」中村信太郎を含めて5人は小学校からの幼なじみである。

5人の絆は、ある事件がきっかけとなって、さらに強くなる。
暴力を振るう信太郎の父親を、5人で殺害し、その死体を裏山の洞窟に隠したのだ。
ところが、5人だけの秘密のはずの死体が、何者かに掘り出されてしまう。
穴のなかに残されていた携帯電話からの「指令」に従ってアパートの一室におもむいた5人は、そこで死体を発見する。
姿なき脅迫者は、5人に対して、死体をバラバラに解体したうえで遺棄することを命令する……。

脅迫者により、心理的にギリギリと追いつめられていく5人。
第2巻では、5人のうちのひとりに不幸が……! 信太郎たちは激しく動揺する。

嘘吐きはだれか?
謎は深まり、混乱は拡大したまま、物語は第3巻へと続くのである。



<文・廣澤吉泰>
ミステリマンガ研究家。現在発売中の「ミステリマガジン」1月号(早川書房)に、2016年のミステリコミックの総括を執筆。また、同誌のコミック評では、池田邦彦『グランドステーション ~上野駅鉄道公安室日常~』を紹介しています。

単行本情報

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