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『ベルサイユのばら』第11巻 池田理代子 【日刊マンガガイド】

2014/09/13


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『ベルサイユのばら』第11巻
池田理代子 集英社 \660+税
(2014年8月25日発売)


1972年に連載が始まり、コミックス全10巻を刊行した『ベルサイユのばら』が、40年ぶりに新エピソードを連載し、11巻を発売した。
本巻には、アンドレがオスカルと出会う前の日々、近衛隊でオスカルの副官を務めたジェローデル大佐とオスカルの出会い、フェルゼンとフランス衛兵隊のアランのその後など、オスカルの周囲の人々それぞれに焦点を当てたエピソード4編が収録されている。

作者・池田理代子によると、連載終了時から描きたいと思っていた話や、40年経った今だからこそ書ける台詞も入っているという。
新しいエピソードが読めるだけでファンには涙ものであるし、40年という時を経たことで、読んでいた当時の自分をなつかしく思い出すこともできる。長い時を経て出版されたことにたくさんの意味がつまった一冊だ。

今後も、その他の登場人物のエピソードが、『ベルサイユのばら』新刊というかたちで、読めることに期待したい。



<文・小林美姫>
ぴあを経てフリーで活動。『井上雄彦ぴあ』『ワンピースぴあ』『ポケモンぴあ』『プリキュアぴあ』『細田守ぴあ』(ぴあ)、『プリキュア10周年公式ブック』(メディアパル)など。
Twitter:@mikitty116

単行本情報

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