日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』
『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』 第10巻
岡野剛(画) 真倉翔(作) 集英社 ¥400+税
(2017年5月2日発売)
地獄先生ぬ〜べ〜のその後を描いた『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』もついに第10巻に突入。
かつての教え子だった郷子が教師となって、童守小に赴任し、ぬ〜べ〜自身も九州から戻ってきて、また妖怪一色の生活を送っている。
第10巻では、ぬ〜べ〜の味方なのか、敵なのかイマイチはっきりしない丑光の素性がより明らかになった。
また、ぬ〜べ〜とゆきめの息子であるゆきべ〜の力も少しずつ明らかになっている。
大筋的には丑光関連の話を中心に展開されていくと思われるが、そこにゆきべ〜がどれだけ関わっていくかが楽しみな感じ。
特にゆきべ〜は、妖怪の力も霊能力者の力も両方持っているかわりにどちらも中途半端という弱点があったなか、それ以上の力の片鱗が見えてきたので、その力で父親のぬ〜べ〜すら助ける存在になりそうなところに期待を寄せたい。
第10巻には7話掲載されているが、そのうち、丑光関係が2話、ゆきべ〜関係が1話で、残りの4話はいつもどおりの妖怪退治の1話完結もの。
その為、どちらの展開もまだまだしばらくはかかりそうだ。
どこかで一気に話が進む可能性はなくもないが。
<文・岡安学>
デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。