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7月2日は「トーマス・セイヴァリが蒸気機関の特許を取得した日」『快傑蒸気探偵団』を読もう!【きょうのマンガ】

2017/07/02


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが 「きょうのマンガ」です。

7月2日はトーマス・セイヴァリが蒸気機関の特許を取得した日。本日読むべきマンガは……。


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『集英社文庫 快傑蒸気探偵団』 第1巻
麻宮騎亜 集英社 ¥638+税


トーマス・セイヴァリという人をご存じだろうか。
彼はイギリスの発明家。
鉱山から排水するための蒸気機関を発明し、1698年の今日7月2日、特許を取得した。
これをニューコメンが改良、さらにジェームズ・ワットが手を加え、蒸気機関は新たな動力源として完成。産業革命に大きな功績を残した。
蒸気機関自体はかなり古くから存在したが、いうなれば近代蒸気機関の礎的な役割をセイヴァリが果たしたわけだ。

さて、蒸気機関と聞けば思い出すのが、そう“スチームパンク”。
SFの1ジャンルとして確立し、そのレトロフューチャーな味わいで人気の高いジャンルだ。
たとえば『スチームボーイ』『天空の城ラピュタ』『ふしぎの海のナディア』、そして『サクラ大戦』
最近でも『甲鉄城のカバネリ』『屍者の帝国』など、ヒット作が多い。
今日ご紹介するのは、スチームパンクの世界で少年探偵が活躍する『快傑蒸気探偵団』。アニメにもなった麻宮騎亜の人気作だ。

舞台は蒸気機関による白い煙に包まれた帝都、“スチーム・シティ(蒸気都市)”。
亡き父の遺志を継ぐ少年探偵・鳴滝(なるたき)は、かわいらしいナースの鈴々(リンリン)、自我を持つ巨大人形(メガマトン)の強力(ごうりき)を助手として、今日も帝都の事件をひとつ、またひとつと解決していく——。

それにしてもこのコミックは、魅力的な要素に満ちあふれている。
スチームパンクを始め、少年探偵、巨大ロボット、マッドサイエンティスト、少年怪盗、黒衣の天使、メカマニア……。
みんなが大好きなものばかりを毎話毎話これでもか! というくらいに詰めこんでいて、本当にワクワクしてしまう。
個人的には鈴々の衣装が好き。ナース服の下はガーターベルト、じつに正義でしょう。
さらには鳴滝少年につき従う忠実な老執事なぞもいて、まったくうれしいかぎり。
これはもう、無条件に楽しむしかない作品だ。
セイヴァリ、素敵な発明をどうもありがとう。スチームパンク万歳!



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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