365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
9月14日はメンズバレンタインデー。本日読むべきマンガは……。
『ぼくらは妻を愛してる』 第1巻
本田恵子 双葉社 ¥650+税
9月14日は、「メンズバレンタインデー」。
男性が女性へ積極的に愛の告白をする日、とされている。
バレンタインデーに女性が男性へチョコレートを贈るように、メンズバレンタインデーにも贈りものが定められている。
それは、なんと「下着」。愛する人に下着とともに想いを届けるのだ。
じつは、男性が想像する以上に、女性にとっての下着とは重い意味を持つもの。
それが描かれているのが、『ぼくらは妻を愛してる』だ。
本作は下着メーカーに勤務する5人の「愛妻家」とバツイチキャリア女子が、新しい下着ブランドを立ち上げるさまを描いた作品。
彼らはそれぞれに事情を抱えている。浮気が原因で妻と冷え切ってしまった者、子どもが生まれないがしろにされている者、妻を亡くしたことを受け入れられない者……。
様々な事情から、彼らは妻との関係性に悩んでいる。
しかし、それを解決するのが下着なのだ。
女性にとっての下着とは、ただ身につけるだけのものではない。それはときに夫からの愛情を確かめるリトマス試験紙になり、ときに女性としての自分を取り戻すための薬にもなる。だからこそ女性は、いくつになっても下着を大切にし、丁寧に自分を労るのだ。
そんな女性に対し下着を贈るという行為は、すなわち最大限の愛情を示す行為にほかならないだろう。
本作では、下着を通じ、5人の愛妻家たちが幸せな家庭を取り戻していくさまが描かれる。
それを目にすれば、きっと下着への考え方も変わるはず。
ぜひ本作を読んで、愛する女性への贈りものを用意してみよう。
<文・五十嵐 大>
83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。