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11月11日は電池の日 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を読もう!【きょうのマンガ】

2014/11/11


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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』第82巻
秋本治 集英社 \390+税


11月11日は、「1」を何かに見立てた記念日がやたらと多い日。
おそらく今年も世間で盛り上がるであろう「ポッキー&プリッツの日」から、点棒に見立てた「麻雀の日」、さらには海底の砂のなかから体をにゅっと出して立っている姿に見立てた「チンアナゴの日」というマニアックなものまで、記念日ネタには事欠かない。
なかには「1を4つ組み替えると正方形になる」という理由で制定された「折り紙の日」のように、かなりアクロバティックなものも存在する。

だが、見立てとしては「十一月十一日」と表記した形を「+(プラス)」と「-マイナス」に解釈して制定された「電池の日」や「磁気の日」が、なかなかスマート。
なので、紹介するマンガもそのパターンにちなんでみたい。……となると、やはり電極+(でんきょくぷらす)と電極-(でんきょくまいなす)というキャラクターが登場する、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』をはずすわけにはいかないだろう。

しかし意外かもしれないが、電極+の初登場となる「ハイパー小学生!? の巻」(単行本82巻に収録)では、インパクトのある名前は明かされない。名前がわかるのは、一家で遊園地に行く第85巻収録の「ハイパー社長!の巻」でのことである(なお、弟の電極-は、そのエピソードが初登場)。
そして記念すべき第100巻は、冒頭から2話連続で電極+がメインのエピソードで、かつ通っている小学校と自宅が詳細に描かれるという、じつは電極家にとっても記念となる巻なのだ。

もともと『こち亀』にはハイテクネタが非常に多いのだが、興味深いのは、電極+が使う架空のハイテクガジェットや、小学生にして経営するゲームソフトメーカーの運営など、今読み返すと+が登場するエピソードに、のちに現実のものとなっているネタが多いことだ。
また、初登場時に使っていた「ハイテクランドセル」は、映像を記録しているのがビデオカセットだったりするのだが、第99巻で再登場した際にはきっちりCD-ROMに進化し、その後はHDDになっているなど、電極+のエピソードを追っていくと、記録メディアやモバイル機器、そしてインターネットなどの進化が非常にわかりやすい。

様々な楽しみ方ができる『こち亀』だが、たまにはそんな観点で読んでみるのも悪くないかも?



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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