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『監視官常守朱』第6巻 三好輝(著)サイコパス製作委員会(作)天野明(キャラクター原案)虚淵玄(ストーリー原案) 【日刊マンガガイド】

2015/01/27


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『監視官常守朱』第6巻
三好輝(著)サイコパス製作委員会(作)天野明(キャラクター原案)
虚淵玄(ストーリー原案)
集英社 \438+税
(2015年1月10日発売)


公開中の劇場版アニメも好評な『PSYCHO-PASS』テレビシリーズ第1期のコミカライズ最終巻。

人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるシビュラシステムを導入した未来の世界では、あらゆる心理傾向がすべて記録・管理される。人々は、そんな個人の魂の判定基準であるこの測定値に判断を委ねる生活を送っていた。
ことに犯罪は、その規定値が「犯罪係数」として定められており、犯罪係数の上昇により事前に割り出された犯罪者「潜在犯」の捜査に、新人監視官(公安局刑事)常守朱ら公安局刑事課一係のメンバーが挑んでいく。

そんなシビュラシステムの正体を暴き出そうと数々の事件を煽動していた犯人の槙島。彼は最後にバイオテロを仕掛けてきた。
公安局の闇に触れ、大人の事情で槙島の捜査を外された狡噛(こうがみ)は、公安局を逃走。単独で槙島を追いつめていき、朱たちは狡噛の残した手がかりから2人を追う。

槙島を追いつめる朱と狡噛が背中を預け合うシーン、槙島の罠に嵌り宜野座(ぎのざ)を助けて死する征陸(まさおか)との親子の邂逅シーン、満足そうにうっとり微笑む槙島の最期など、アニメもいいけどマンガもね! という具合に、テレビシリーズとはまた違う臨場感にあふれている。

巻頭に収録されている、ギノちゃんのバレンタイン(正式タイトルは「失われたバレンタインデー」。小説版のコミカライズ作品)で、偽情報を教えられてまじめ~な顔してチョコを配る宜野座がミョーにカワイイ。



<文・小山まゆ子>
フリーランスの編集・ライター。絶賛発売中の『このマンガがすごい!2015』にも参加させていただきました。あと12月25日発売の『宝島AGES』の「80年代特集」にもチョロっと参加させていただいております。

単行本情報

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