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『妖怪番長』第1巻 柴田ヨクサル 【日刊マンガガイド】

2015/06/18


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『妖怪番長』第1巻
柴田ヨクサル 講談社 \590+税
(2015年5月22日発売)


足かけ8年にわたった連載『ハチワンダイバー』(『このマンガがすごい!2008』オトコ編第1位作品)を昨年完結させた柴田ヨクサルの最新作は、殺人妖怪を退治するために結成された特殊能力者の小学女児、巫子・鎖子・呱子からなるチーム巫鎖呱(みさこ)の活躍譚。

2012年から2013年にかけて「ミラクルジャンプ」で連載されていた、女子中学生のチーム巫鎖呱による妖怪ハンターアクション『巫鎖呱 MISAKO』のエピソード0的な位置づけになる。

特殊能力を持つ子どもたちが集められた月日学園にやってきた新任教師・木場ヤスオは、挨拶もそこそこに「このクラスの番長を決めにきました」と言い放つ。さっそくクラスメイト同士のバトルロイヤルが行われるが、そこへカラスをまとった謎のハゲオヤジ妖怪が乱入。夢に入りこむ能力を持つ巫子、霊を飼う能力も持つ鎖子、妖怪使いの呱子は、力を合わせて立ち向かう。

この手のバトルモノは、とっつきにくいと思われた時点でページを繰る手を止められしまうものだが、能力覚醒部分をほぼオミットして序盤をサクサクと展開し、各キャラクターの能力をわかりやすく伝えてくるので、すんなりと世界観に没入することができる。

おもしろいのが妖怪を倒すごとに霊を鎖子が取りこみ、次回からチーム巫鎖呱の頼もしい手駒になってくれること。つまり、将棋のルールを能力バトルに取り入れているのだ。
もちろん、作者お得意の巨乳&巨尻美女キャラも(強引に)登場。どこを切ってもヨクサル節である。そのうち『エアマスター』や『ハチワンダイバー』のキャラクターも顔を出すことだろう。

まだ物語は始まったばかりだが、少しずつ連携プレーを磨いていくチーム巫鎖呱が、どんな活躍を見せてくれるのか、楽しみでたまらない!



<文・奈良崎コロスケ>
マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。映画『新宿スワン』(園子温監督/好評公開中)の劇場用プログラムに参加しています。
「ドキュメント毎日くん」

単行本情報

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