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1月10日は小石川養生所が設立された日 『常住戦陣!! ムシブギョー』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/01/10


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

1月10日は小石川養生所が設立された日。本日読むべきマンガは……。


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『常住戦陣!! ムシブギョー』第1巻
福田宏 小学館 ¥419+税


享保6年に徳川吉宗が設置した目安箱をきっかけに、江戸の庶民からの投書が直接将軍のもとに届き、その意見が取り入れられたことはいくつもあった。

なかでも代表的なのが、小石川養生所だ。
町医師の小川笙船が、貧しい者や身寄りのない者のために施薬院を作ってほしいという投書をし、それはすぐに採用された。
そして享保7年(1723年)、旧暦の12月4日、新暦でいうと今日1月10日に、小石川薬園内に養生所が設けられることとなった。

一方、こちらはちょっと違う世界の江戸のお話。
やはり徳川吉宗の命により目安箱が作られ、享保7年には同じように小石川養生所が設立された。
だがもっとも大きな相違点は、「新中町奉行所」が新設されていることだ。
その二つ名を、「蟲奉行所」という。

今日はこの蟲奉行所で働く強者たちの物語『常住戦陣!! ムシブギョー』をご紹介したい。

小石川養生所と蟲奉行所の設立から時は流れ、享保16年。
江戸から遠く津軽藩まで、凄腕と名高い武士・月島源十郎をスカウトしに来た松ノ原小鳥。
足の怪我を理由に源十郎はそれを断るが、父のかわりにと、その息子・月島仁兵衛が立候補した。
仁兵衛の腕を見こんだ小鳥は、彼を江戸へと連れていく。
そして仁兵衛はくわしい話も聞かぬまま、見たこともない巨大蟲が横行する江戸へと向かい、蟲退治のために働く新たなひとりとなる――。

この作品はアニメにもなった人気作だけあって、ツボをしっかり押さえたキャラクターたちに加えて、勢いのある絵柄によるパワフルなアクションと、じつに少年マンガらしい魅力にあふれている。
巨大蟲たちの性質や弱点の設定もおもしろく、また無涯や春菊、火鉢など、蟲奉行所のメンバーのスペシャリストぶりも非常にかっこよいのだ。

ちなみに「常住戦陣」とは、常に身は戦場にある、ということ。
戦いに怪我はつきもの。今巻にはないが、蟲奉行所のメンバーが小石川養生所で治療を受けたりもするようだ。
みずからの身体を張って、パラレルの江戸で庶民を助ける「蟲方」たちの活躍を、ぜひご堪能あれ。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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