日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『ミトコンペレストロイカ』
『ミトコンペレストロイカ』第4巻
まん○画太郎 新潮社 ¥600+税
(2016年3月9日発売)
微乳のおてんば娘、マゴ姫。巨乳のめがねくノ一、お汁。普通乳のすご腕怪盗、ヌスミ。
3人の美少女の珍道中は、とてもエロい。本当にエロい。
マゴ姫は水着を脱がされてチョメチョメされちゃうし、全裸にひん剥かれて、「くぱぁ」で「ぬずぼ」(擬音)。いやほんと、ババァじゃなくて姫が。ロリコンさんは見逃したらもったいないです。
現在映画『珍遊記』で話題のまん○画太郎。ハイテンションで攻撃的でシモネタの多い作風と、狂乱して乳を振りまわすババアが印象に残っている人は多いと思う。
もちろんこの作品でも、ババアたちは大活躍。
人間なのかどうかわからない男たちも跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)。うんこもするし、チンコももげる。定番の階段オチ(階段をすべり落ちてトラックに引かれて死亡!)もばっちり。
もちろんコピペ芸も健在。ご安心ください。名前だけ変わりました。
第4巻では、竜の玉を探す一行の前に出くわす、錬金術とホムンクルスの話がメイン。ホムンクルスたちはマゴ姫をはじめ、女性たちをレイプせんと増殖していきパニックに。
その後、どんな怪我でも3時間以内ならもとどおりに治せる世界一の僧侶マラダラ様とも遭遇。ところが彼のチンポは切り落とされ、自分勝手に成長してピチピチギャルをレイプするように。
たいへん!
今までのまん○画太郎作品同様、3人の美少女たちはこの世界で絵柄的に浮いている。
しかしこれは、『不思議の国のアリス』だと思って読めばしっくりいく。彼女たちはジジイやババアが飛びまわる奇妙な世界のなかを冒険し、楽しんでいるのだ。
スラップスティックな画太郎ワールドは、意外と女の子に優しい。道ゆく人たちが案内してくれるのは、ジジイの形をしたチェシャ猫。
少女たちはチンコを見ると照れてしまうような純真な子たち。
彼女たちを襲う、住人たちからわきおこる「レイプ」の語は、アリス世界の「首をはねておしまい!」とほぼ同義語。
彼女たちが性欲の渦から逃げ出した時、次の冒険の扉が開く。はず。……たぶん。いやどうかな。
<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」