365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
2月17日は電子書籍の日。本日読むべきマンガは……。
『電撃デイジー』 第1巻
最富キョウスケ 小学館 ¥390+税
本日2月17日は、電子書籍の日。電子書籍ストア「BookLive!」を運営する株式会社BookLiveが日本記念日に申請したそうな。
電子書籍が普及し始めた当初、「これからは世の中はどんどん電子化していくのか……」とおびえていたのに、なんだかんだで電子化も進みつつアナログも残りつつ、いいあんばいで世の中が推移しつつある。
さぁ電子書籍の日。絶対に読みたい少女マンガは『電撃デイジー』である。
主な登場人物は、貧乳女子高生とロリコン天才ハッカー。巨乳もハゲもドMもいるよ! そのほか、明るい変態と暗い変態が多数出演!
こんな胸キュンのかけらもない紹介のしかたなれど、そこは「ベツコミ」で足かけ6年にわたって連載された人気作である。めっちゃおもしろいから読むべし。
ヒロイン・紅林照(くればやし・てる)は、「デイジー」なる人物とのメールのやり取りを支えに、つつましく生きている貧乳女子高生。いつも優しい言葉でなぐさめてくれる「デイジー」は天才ハッカーで、えげつないハッキングを駆使しながらヒロインのピンチを助けてくれる。
しかし、「デイジー」の正体は何かというと、ヒロインにちょっかいを出す金髪の不良校務員=黒崎祐(くろさき・たすく)なわけだ。
そんでもって、ヒロインも「もしや……」とわりと初期から正体に気づいているわけだ。
つまり、「デイジー」は、紫のバラの人(正体不明のヒーロー)×工藤新一(じつはいつも側にいるヒーロー)×天才ハッカー=黒崎祐=ロリコン天才ハッカーという、超ハイブリッドなヒーローなわけ!
それでも黒崎は、女子なら一度は憧れる「年上のちょっとアウトローなお兄さん」として百点満点なのである。
「あれ、この作家さん男性かな……?」と何度も思ってしまうほど少女マンガっぽくないギャグシーンが連発(でも設定も結末も超シリアス)なところもよい!
1話でも試し読みしたら、ページをめくる手が止まらなくなること必至の超オモシロマンガなので、まとめ読みをおすすめするのである!
<文・片山幸子>
編集者。福岡県生まれ。マンガは、読むのも、記事を書くのも、とっても楽しいです。