日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『魔女くんと私』
『魔女くんと私』
縞あさと 白泉社 ¥429+税
(2017年1月5日発売)
オカルト研究部に所属している女の子・凪(といっても、オカルト好きの幼なじみに誘われて入部しただけで、幽霊部員)は、隣の席の転校生・真白くんのことが、気になっている。
凪が彼の手に触れた瞬間、体に静電気のようなものが走って、教室の蛍光灯が割れた。その時、気づいてしまったのだ。
真白くんは「魔女」なんじゃないかと!
この世界では男の魔女はとても珍しい存在で、女子に触れないと魔法が使えないという。それなのに真白(魔女くん)は、“女子アレルギー”のため、女子に触れると魔法が暴発してしまうのだ。
凪の幼なじみで、オカルト研究部の千草に嫉妬したり、距離感の近い凪にすぐ赤面する魔女くんが、かわいい。たまに見せれてくれる笑顔にもきゅんとする。凪がつい、指でツンツンつついたりしたくなる感じもよくわかる。
捨てられた子犬が自分にだけしっぽを振ってくれるようないじらしさ……うんうん、赤面男子サイコー!
魔法を嫌がっている魔女くんも、凪のピンチには魔法で助けてくれる。普段は赤面ばかりしているのに、ちょっとヒーローっぽくなる魔女くんのギャップに萌えます。
凪との出会いをきっかけに、もっと人と関わろうと思い始めた魔女くん。これからの学園生活、「2人なら楽しい」ことがきっとたくさん待っているはず。
<文・穂高茉莉>
楽器店店員。『このマンガがすごい!2016』、「このマンガがすごい!WEB」のアンケートに参加中。最近少女マンガのレビューのお仕事もちょこちょこと始めました。