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将良『思春期ビターチェンジ』インタビュー 苦くても、心にグサッと刺さる作品が好き。

2015/05/18


描くことで変わっていく『思春期ビターチェンジ』

――ところで『ちぇんじ』と『思春期ビターチェンジ』では、ストーリー的にはほとんど変わりはないんですか?

将良 設定はほぼ一緒です。でも、『ちぇんじ』は穴空き状態で、時系列でいうと描いてないエピソードもいっぱいあったので、その間を『思春期ビターチェンジ』で新たに描いていってます。そのなかで自然に変わってきてる部分はありますね。

――『ちぇんじ』は現在も将良先生のサイト「迷彩バンビ」で読めますが、あれ、よく考えたら穴空きなんですね。掲載されてないだけかと思ってましたが、間の原稿はまったく描いてなかった?

将良 そうなんですよ。ホントに個人の趣味で描き始めたものなので、順を追って描いたら何年かかるかわかんないし、途中で飽きるかもしれないし、だったらいちばん描きたいところから描こうかなと思って。
たとえば、中学生の時のお祭りのシーンが描きたいなと思ったら、今、小学生編の途中だけど描いちゃえとか、気ままな感じで。

――それはスゴイ画期的というか、よくつじつまが合いましたね(笑)。

将良 あとで繋げるのはたいへんでしたけど、作品のなかでも「ここが見せ場だ!」みたいなシーンって絶対あって。描く側としては、それをいちばん描きたいんだけど、商業だと途中で連載が終わったりして、いちばん描きたいところに辿り着けないこともあると思うんです。それをすっ飛ばして描けるのが個人サイトの強みというか、当時は自分が楽しんで描くことが前提だったので……。

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