第8位(42ポイント)
『闇の末裔』 松下容子
『闇の末裔』
松下容子 白泉社
死者のトラブルを扱う閻魔庁の職員(死神)である都筑麻斗(つづき・あさと)と黒崎密(くろさき・ひそか)。強力な式神を求める密は、かつて十二神将にして四精霊のひとり蒼龍と争って破れ、封印されていた「倶梨伽羅龍王」に接近し、解放してしまう。倶梨伽羅によって時空の歪みに飲みこまれる密。一方、密の生前の謎を探る巽たちは黒崎一族の暗部に迫り、密の両親に出会うが――。
長期休載を経て7年半ぶりとなる待望の新刊! 第13巻では都筑と密たちが式神たちとすごす幻想界のストーリーと、密の生前の謎を調査する巽たちの視点とが並行して描かれる。
オススメボイス!
■まさか続きが出るとは……! 12巻であまりの絵柄の変貌振りに3度見したことすらはるか昔に感じますが、それよりは以前に近い、ような気がする13巻。お話は世界VS世界みたいになってきており、すごく壮大なスケールになっているので、どうかどうか話の流れを忘れないうちに14冊目が出ますように!!!!(アキミ/「ボーイズラブを読む!」管理人)
■7年半ぶりの最新刊発売! 正直話の流れさっぱり忘れてるわーと思いましたが、そんなことは問題じゃない! ちゃんといまどきの絵柄にチューンナップさせて続きを書いてくれたことが当時からの読者としてはうれしいんです。止まらずに進化を続けている松下先生についていきたい同志は多いはず(ホシ/ごきげんノベルス編集)
第9位(24ポイント)
『ショートケーキケーキ』 森下suu
『ショートケーキケーキ』
森下suu 集英社
下宿から高校に通う主人公・天。ある日、同じ下宿生の理久に告白されて「ごめんなさい」とフってしまう。そんな天は下宿のオーナーの息子・鈴から突然「俺の女になれ」と迫られ、下宿生の千秋と付きあっているフリをしてやりすごすことに。
夏休みに千秋と理久と海にいった天は、そこで自分の理久への気持ちに気づく。一方、千秋は天に告白をして……!?
「甘い甘い」という意味のタイトルにもあらわれているとおり、イケメン2人と1つ屋根の下で暮らす高校生活というスイートな設定。思うようにいかなくてヤキモキしちゃう三角関係もいよいよ盛り上がってきましたよっ!
オススメボイス!
■安心の森下suuクオリティというか。巻を追うごとにおもしろくなっていく。個人的には『日々蝶々』のすいれんちゃんより、ヒロインに感情移入しやすい。最新刊では、ついにヒロイン・天が恋心を自覚して、天をとりまく三角関係に動きが(穂高茉莉/楽器店店員)
第9位(24ポイント)
『バーナム効果であるあるがある』 川原泉
『バーナム効果であるあるがある』
川原泉 白泉社
エリート進学校「彰英高校」の女子バスケ部キャプテンの如月真世は学生寮暮らし。ある日、真世は寮の近くで校長の息子にして学校の事務長である冴木鷹彦が、火星人と話しているところを目撃してしまう。
川原泉の「がある」シリーズ最新巻。ちなみに「バーナム効果」とは、性格診断や占いなどで頻繁に使われる心理現象。だれにでもあてはまるような表現を使うことで、いわれた人が自分自身や自分の経験を指しているのだと勘違いしてしまう効果のことだ。
表題作のほか、新入生の鈴城凛が弓道部に入って日本一の弓取を目指す(?)エピソードも収録。
オススメボイス!
■新刊出るだけでニュースになる川原泉の新作とくれば……。リトルグレイ大活躍! しかも、「つづく」とは!! なるべく早くにお願いします、先生!(和智永妙 /ライターたまに編集)
第9位(24ポイント)
『舟を編む』 雲田はるこ(画)三浦しをん(作)
『舟を編む』
雲田はるこ(画)三浦しをん(作) 講談社
辞書編集部に配属された馬締光也(まじめ・みつや)は人並外れた言葉への愛を持っているけど、ちょっと変人。一方、馬締と同期で編集部の先輩である西岡は、いっけんチャラチャラしてるけど馬締の「活躍」に嫉妬していた。ある日馬締は、同じ下宿に引っ越して来た板前の香具矢(かぐや)に恋をする。長文のラブレターをしたため西岡に見せるが……。
映画化もされた三浦しをんの同名小説のコミカライズ。作画を担当したのは、原作小説のイラストも手がけた、『昭和元禄落語心中』の雲田はるこ! 映画版では俳優・松田龍平、アニメ版では声優・櫻井孝宏が演じた馬締光也をはじめ、西岡や香具矢たち、登場人物たちの、マンガ・雲田はるこ版ならではな表情が楽しい。
オススメボイス!
■原作も読んでいたが、挿絵からマンガに表現が変わり、さらに世界観がふくらんだ。三浦しをんワールドなはずなのに、いかんなく発揮されている雲田はるこワールド。独特なタッチと言葉センスがマッチしすぎというか、本当に小説連載時からずっとそこにマジメ君はいたんだな~としみじみ感じた。当WEBにアップされていた雲田先生のインタビュー記事といっしょに見ると、なおおもしろい(はろるどキサラギ/フリー編集者)
≪著者インタビューはコチラ!≫
≪「日刊マンガガイド」でのご紹介はコチラ!≫
第9位(24ポイント)
『東京タラレバ娘』 東村アキコ
『東京タラレバ娘』
東村アキコ 講談社
倫子たち3人のタラレバ娘の物語もとうとう完結。7歳年下のイケメンモデル・KEY君と、「幸せにしてくれそうな男」早坂君、倫子はどちらを選ぶのか。ボートの上で向きあう倫子とKEY君。そして34歳の誕生日を目前にして、倫子がつかんだ答えとは!?
「あたしは女子会やめないわ あんたがあたしを好きになってくれなくても あたしは自分の生き方を変える気はない!!!」
ドラマも話題になった本作。倫子のアツい宣言が読者からの共感を集めた模様。そして巻末恒例の「タラレBar」では「最後だからって好き放題やりすぎなのではないでしょうか!?」という戦慄の内容!!
オススメボイス!
■まさに有終の美。テレビドラマ版がイマイチ好きになれなかったわけですが、読者としても、これでスッキリ、タラレバワールドに幕が下ろせます(境 真良/国際大学GLOCOM客員研究員・経済産業省国際戦略情報分析官(情報産業))
■祝・完結! 後半までほぼホラーで、我が身に覚えありすぎてどうしようと思いましたが、最後は倫子さんが自分の力でハッピーエンドをもぎ取ってくれたのがうれしかったです。いろんな勇気をもらえる作品でした。リアルアラサータラレバ女には、ぜひ1巻から9巻までを一気読みしていただきたい!(ホシ/ごきげんノベルス編集)
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