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『このマンガがすごい!comics 猫と竜』 (佐々木泉(画) アマラ(作) 大熊まい(キャラクター原案)) ロングレビュー! 人間の言葉を話し、魔法を使う猫が、竜を育てる!? 猫・竜・人間の3者が織りなす、やさしいファンタジー

2018/02/02


話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!

今回紹介するのは『このマンガがすごい!comics 猫と竜』

『猫と竜』作画担当の佐々木泉先生から、コメントをいただきました!

著者:佐々木泉

こんなにかわいいお話を私が描かせてもらっていいの?と思いつつ、自分が今までに描いたことのなかったファンタジーの世界を楽しんで描いてます。
でもなかなか猫をかわいく描けなくて苦戦中。がんばります。

『このマンガがすごい!comics 猫と竜』
佐々木泉(画) アマラ(作) 大熊まい(キャラクター原案) 宝島社 ¥650+税
(2018年1月20日発売)


「猫」と「竜」は一見つながりがないようでいて、意外と共通項も多い。
竜はそもそも自然の偉大なる力の象徴であり、人間が左右できない気まぐれな属性の持ち主。一方、猫も気まぐれの代名詞のような生き物だ。

また、西洋の伝承やファンタジーでは猫は魔女の眷族であり、使い魔として存在感を発揮する。かたや、竜ならぬドラゴンも強大な魔獣としてシグルド、聖ゲオルギウスなど数々の英雄の前に立ちはだかってきた。
残念ながらどちらも本質的には人間の側ではないようだ。だが本作では、その壁を通じあう心で乗り越えている。

ファンタジー作品における竜(ドラゴン)イメージは、人に仇なす存在。しかし、本作では3者は種族の壁を乗りこえていく。

『猫と竜』は、小説投稿サイト「小説家になろう」の同名ファンタジー小説のコミカライズ版。猫たちの絵のかわいさもあいまって、小説以上にハートウォーミングな作品にしあがっている。

単行本情報

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