第4位(66ポイント)
『太陽が見ている(かもしれないから)』いくえみ綾
『太陽が見ている(かもしれないから)』
いくえみ綾 集英社
学校の友人とは表面上はうまくつきあっているものの、内に屈託を抱える中学生・深山岬。岬は額に傷を持つ少年・廣瀬楡と出会い、本当の友達になろうとする。高校に進学した2人は、楡の傷のもととなった事件に関係する、井田日帆と再会。物語は動き始める。
フラットハウスでの同棲(?)生活に、もうひとり、ワケありの人物が加わって生まれた奇妙な三角関係のなりゆきに、続刊の展開を含め、多くの注目が集まりました。
オススメボイス!
■最近の怒涛のいくえみ稜ラッシュのなかで、一番"らしい"なと感じた作品。世間一般の女子学生の闇の部分、利己的な考えが忠実に再現されているのは読んでいておもしろい。そのなかでちゃんと少女マンガ的なときめきもつくってる。「いくえみ男子」も健在!(ENT/CDショップ店員)
■いくえみ作品らしい個性的なキャラと空気感がGOOD(いづき/ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)
■作品のまとう空気がものすごくいいです。友達とか恋愛とかいろんなものを呑み込んで、あえてのぺ~っとした日常の空気。もちろんここから起きる嵐を予感させるからいいわけですが、だからこそ、それが起きる前の、こののぺ~っとした空気がいいんです(堤真良/国際大学GLOCOM客員研究員)
第5位(62ポイント)
『夏目友人帳』緑川ゆき
『夏目友人帳』
緑川ゆき 白泉社
妖怪が見える少年・夏目貴志は、自分によく似た祖母・レイコの遺品で、彼女が負かした妖怪から奪った名前を集めた「友人帳」を手に入れる。それ以降、妖怪に狙われるようになった夏目は、ニャンコ先生こと大妖怪・斑とコンビを組んで、お騒がせな妖怪事件を解決していく。
アニメも4期まで制作され、幅広い層から人気の作品。長期連載ながらダレ場もなく、アンケート参加者からも安定の人気を得ています。
オススメボイス!
■ほのぼのちょっと切ない、目に見えない隣人との交流に、あいかわらず癒されます(アキミ/ブログ「ボーイズラブを読む!」管理人)
第6位(56ポイント)
『思春期ビターチェンジ』将良
『思春期ビターチェンジ』
将良 ほるぷ出版
わんぱくな木村佑太と優等生の大塚結依は、小学4年生のある日、ぶつかった瞬間に互いの身体が入れ替わってしまう。いっこうにもとに戻らず戸惑う2人だったが、やむなくお互いの状況を確認しながら生きてゆくことに……。
映画などでもおなじみの「入れ替わり」設定をベースにしつつ、小学生から中学・高校と、2人が成長しても入れ替わりの状況が持続していくという展開がポイントの本作。推薦コメントも、その点に触れたものが多かったようです。
オススメボイス!
■高校生になって、ますます思春期ならではのフクザツな感情が入り混じるように。恋の匂いも感じつつ、引き続き入れ替わりというシチュエーションを存分に楽しめる内容になっています(いづき/ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)
■小学生で性別が変わってしまった2人ももう高校生に。とうとう複雑な恋愛が生まれ始め、いよいよ続きが気になります(永田希/書評家、「Book News」運営)
■最近、花丸上昇中です。男女ともに人気があります!(水野/書店主任)