第8位　ファンも待ちくたびれた!?　最終巻でついに告白！

『カードキャプターさくら』CLAMP

『カードキャプターさくら』第12巻（全12巻）
CLAMP　講談社
※「なかよし60周年記念版」は3月27日から発売！

2015年はCLAMPのデビュー25周年、そして「なかよし」創刊60周年というメモリアルイヤー！
ということで、ちょっと懐かしい“あの”魔法少女マンガを紹介したいと思いますっ。

主人公・木之本桜は、元気な小学4年生。ある日、地下の書庫で金色に光る本を見つけたさくらは、本を開いてみると、「ケルベロス」という不思議な生き物が現れて、本に収められているカード・クロウカードの封印が解かれるとき、この世に災いが訪れると言ってきます。
それを防ぐために、ケルベロスによって、カードを捕獲する「カードキャプター」にさせられたさくらは、各地に散りばめられたカードを再び封印するために、危険な戦いに身を投じることになったのです。

さくらの親友であり、いつもさくらの活躍をビデオに収めているお嬢様・知世に見守られながら、ケルベロスや強い魔力を持つさくらのクラスメート・小狼（シャオラン）くんとともに、次々とクロウカードを封印していくさくらの“魔法少女”奮闘記としても楽しめる本作ですが、恋愛面にも注目したいもの。

何度もさくらに告白をしようと試みていた小狼くんですが、タイミング悪く、いつも邪魔が入って失敗に終わっていました。
しかし、最終12巻でついにさくらに告白する機会がやってきます。
晴れた日の公園で、小狼くんはストレートに「おまえが…好きだ」とさくらに伝えました。（きゃー！）
それだけ言って、小狼くんは公園を去ります。
顔が火照るさくら。狼くんへの気持ちは「友情」？　それとも「恋」？
その答えは最終話でお確かめください！

第9位　心に決めたご主人様に永遠の愛を誓う

『シノビ四重奏』ひむか透留

『シノビ四重奏』第1巻（既刊1巻。以下続巻）
ひむか透留　KADOKAWA

大企業の跡取り娘・真中蝶子は、父親に護衛をつけられる毎日にちょっとうんざりしています。（これじゃあお友だちとも遊びにいきづらい！）
自由を手に入れるために、蝶子は父親に直談判！　御園尾学園という“忍び”の養成学校で、将来蝶子の有力な右腕となる“忍び”を見つけることができれば、蝶子の言い分を聞いてもらう約束を取りつけます。

学校に着くやいなや、さっそく壁を走って2階の教室に入る男子生徒を目撃してカルチャーショック！
父親の“忍び”である東郷に、息子の雨情（うじょう）も御園尾学園に通っていると聞いていた蝶子は、クラスメートに雨情がどんな生徒なのかを聞いてみます。
すると教えてくれた女の子の顔が曇って……雨情は飛びぬけて優秀な“忍び”であるけれど、近づかない方がいいと言われてしまいます。（なんだかヤバいやつな予感!?）
そのとき教室の窓から、ちょうど登校してきた雨情の姿が見えた蝶子。雨情は、人を寄せつけない冷たい目をしていて……。（やっぱり関わらないでおこう！）

しかし、蝶子と目が合った瞬間、雨情はなぜかポカンとした表情に変わって!?
不思議に思っていると、いきなり目の前から姿を消します。（さすがは忍び！）
次の瞬間、2階の教室にいる蝶子に抱きついてきた雨情に、「会いたかった……！」と言われてびっくりした蝶子は……とりあえず「変態」とみなして、殴っておきました！（当然ですっ）

ふだん他人を寄せつけない雨情が、蝶子にはデレデレしている姿には、クラスメートもびっくり。
どうやら彼、幼い頃に蝶子に助けられたことがあって、今まで蝶子を守ることだけを考えて必死に修業してきたというんです。
蝶子の前にひざまずいて、「蝶子 俺を選んでくれ 命をかけてお前を守る」と言う雨情に、さすがの蝶子も頬が赤く染まります。

蝶子の足に顔をすりよせてきたり、ちょっと変態ちっくだけど、実力と蝶子への愛は本物！（あと顔もイケメン！）
こんな風に自分に忠誠を誓ってくれる“忍び”がずっと守ってくれたら、恋に落ちちゃうかも？

第10位　3年間の片想いの決着はクリスマス・イブに！

『I”s』桂正和

『I”s』第12巻（完全版全12巻）
桂正和　集英社

2000年代の「週刊少年ジャンプ」を代表するラブコメマンガといえば『いちご100％』ですが、90年代の恋愛マンガといえば本作でしょう！
タイトルが『I”s』ということもあってか、主人公・瀬戸一貴、そして彼をとりまく女性たちの名前が、伊織、いつき、泉、藍子と、みんな「I」からはじまります。

主人公・一貴は、いたって平凡な男子高校生ですが、なぜか女の子にモテまくります。（なぜ!?）
そんな彼は、校内にファンクラブもあるくらい人気のクラスメート・伊織に片想い中。
高校2年生のときに、新入生歓迎会の実行委員を一緒にやることになった一貴は、これをきっかけに伊織と少しずつ仲よくなります。
しかし、そこへ年下の幼なじみ・いつきがアメリカから戻ってきて、一貴へ猛アタック。

いつきと伊織、そして顔が伊織に似ている美少女・泉の間で気持ちが揺らぎながらも、一貴はクリスマスイブに伊織に告白します！
電車のなかで、つぶやくように告白した一貴に対して、伊織は沈黙したまま電車を降りてしまいます……。（えっ!?　振られたの!?）
しかしそのあと、もう一度電車に乗ってきた伊織が顔を赤らめて「片思いだと思ってた」と言うんですっ。（いつにもましてかわいい！）

少年誌連載ではありますが、ぜひ女性のみなさんも読んでみてください。

番外編　絶体絶命のピンチに「殺人」を告白!?

『告白 コンフェッション』福本伸行（作）かわぐちかいじ（画）

『告白 コンフェッション』
福本伸行（作）かわぐちかいじ（画）　講談社

福本伸行×かわぐちかいじという夢のタッグが実現！
極限状態に陥った人間の心理描写にゾクゾクする本作も、「告白」マンガとして忘れてはならない作品ですっ。

大学の山岳部OBである浅井と石倉は、ほかの仲間の都合がつかず、標高3000m級の尾張山に2人だけで登ることになります。
猛吹雪のなか、足を踏み外し骨折しまった石倉は、もう助からないと思い、とある告白をするのですが……
なんと石倉は、かつて事故死したとされていた同じ山岳部の部員・さゆりを殺したのは自分だと言ってきたのです。（まさかの衝撃告白！）

長年罪悪感に苛まれていた石倉は、最後の最後でだれかに胸の内を打ち明けることができ、少し心が晴れますが、事態は一変！
気づけば近くに山小屋があり、2人とも助かる可能性がでてきたのです！
ここへきて、過去の殺人を告白してしまったことを後悔しはじめる石倉がとった行動とは!?

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