第4位（64ポイント）

『てるみな』　kashmir

『てるみな』
kashmir 白泉社

ある日突然「ネコミミ」が生えてしまった鉄道好きの少女・ミナちゃん。彼女が、東京近郊の鉄道をモデルにしたとおぼしき、様々な架空の鉄道に乗りこみ、様々な体験をしていく。
1話完結タイプの鉄道マンガ。緻密な画力に裏づけされた画面構成と、ネコミミ少女が体験するちょっとシュールな出来事の不思議な魅力、双方に支持が集まりました。

オススメボイス！

■幻想的な街の描写が実際の東京の街と絶妙に混ざりあい、幻想的ながらも現実的な、現実的でありながらも幻想的な、ふわふわとした不思議な感覚に陥れられるのがとても心地よい（いのけん／麻雀マンガブログ管理人）
■かわいい猫耳少女が異界の都内鉄道路線をゆるりとめぐる旅。ますます世界観が拡張されているような拡張されていないような趣の第2巻。シュールで不条理で、全貌が見えない味もあいかわらずなのだけど、空想設定フェチには本当にたまらないです（さすらい／ブログ「（怒りの以下略）」管理人）
■電車と猫娘とそこにない異世界都市東京（※漢字にない「東」使用）。「雰囲気系」という言葉はあるけど、本作はいわば「超雰囲気系」。架空の路線と車窓からの風景を猫娘とともに旅し妄想しうっとりできる。毎日通学に使ってたあの路線がこんなことに！　的な楽しみも関東の方はあるでしょうな（すけきょう／ブログ「ポトチャリコミック」管理人）

第5位（56ポイント）

『王妃マルゴ』　萩尾望都

『王妃マルゴ』
萩尾望都 集英社

16世紀のフランス宮廷を舞台に、のちに「王妃マルゴ」と呼ばれるマルグリット・ド・ヴァロワ。自分に正直であるがゆえに、当時は「不謹慎」とそしられた、彼女の華麗なる恋愛遍歴を描く。
少女マンガ史上初の紫綬褒章受章作家が描く、壮大な歴史群像！　歴史的には奔放とされた主人公の「純愛」にスポットを当て、その大胆な解釈とドラマチックな展開で注目を集めています!!

オススメボイス！

■怒濤の展開の3巻。入り組んだ関係もわかりやすく整理しつつ、品がありながらも、ときに大胆な描写にわくわくしながら没入。そして今回のマルゴの兄・シャルルが登場した表紙。色づかいもすばらしく、飾ってうっとり眺めたくなります！（川原和子／マンガエッセイスト）
■待ってました第3巻、マルゴに降りかかる運命はいかに!!　ますます目が離せません（旭屋書店 平田／「旭屋書店」なんばCITY店 コミック担当）
■萩尾先生の描く歴史マンガを、新刊としてリアルタイムで読める幸せ。あー生きててよかった（ちょうあゆ／編集）

第6位（50ポイント）

『ひよ恋』　雪丸もえ

『ひよ恋』
雪丸もえ 集英社

ほかより8カ月も遅れて高校生活が始まった、身長コンプレックスのある西山ひより。192センチと長身のイケメン・広瀬結心と席が隣になったことから、恋に落ちた2人は……。
足かけ6年にわたる身長差50センチのほのぼのカップルが、ついに高校を卒業するということで、物語も大団円！　ピュアでまっすぐな2人のラブストーリーを応援し続けた、熱心なファンの声が集まりました。

オススメボイス！

■身長差50cmカップルの初々しい話も14巻にて完結。それぞれの進路も決まり、きれいにまとまりました。成人後の姿もチラッと出てきますが、身長差は変わらないようです（白峰彩子／書誌屋）
■大団円でお疲れ様でしたと言いたいです（藤谷千明／フリーライター）

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